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松商学園、異例ずくめの甲子園終わる

2021年8月27日09時00分 朝日新聞デジタル

 【長野】第103回全国高校野球選手権大会で3回戦に進んだ松商学園は、異例ずくめの大会を経験した。長雨で7日間も日程が延び、選手の新型コロナ感染による相手チームの辞退もあった。困難が重なった状況でも選手らは全力で戦っていた。

 11日の1回戦で高岡商(富山)に大勝し、大正、昭和、平成、令和の「4元号」で勝利した初の学校として歴史に名を刻んだ。その時点で東北学院(宮城)との2回戦は17日の予定だったが、連日の雨で21日まで順延。さらに、選手1人の新型コロナ感染を理由に東北学院が辞退した。

 長野大会決勝は7月23日、関西入りは8月6日だった。3回戦(明徳義塾戦)は2週間ぶりの試合となり、関西入り後のホテル滞在は計20泊に及んだ。その間、試合がない日の練習場は大会本部から割り当てられるが、雨天時の室内練習場は独自に探した。毎日の練習は2時間ほどで、広さ不足でキャッチボールが出来ないこともあった。

 それでも、毎日のオンライン取材で話を聞くと、選手たちは「間隔が開いた方が調整しやすい」(副主将の織茂秀喜君)と前向きな言葉も口にしていた。斎藤優也君(3年)は「ホテルでもハンドリングの練習は出来る」と部屋でミットを触る機会を増やしていたという。感染対策で許可なく外出できず気が詰まる雰囲気の中、調整を工夫していた。

 初戦は17得点。強力打線は打撃投手陣が支えた。同行した練習補助員10人のうち、9人が登録外の3年生投手。松宗勝部長は「初戦に大きく貢献してくれた」とねぎらった。

 攻撃について選手から異口同音に聞いた言葉が「つなぐ意識」。長打狙いの大振りではなく次打者につないで好機を広げる意識を共有していた。

 ところが、チーム発足当初は「てんでバラバラだった」(足立修監督)。個性も我も強い集団だったが、昨秋の県大会準決勝で上田西に敗れ、変わっていったという。主将の藤石烈翔(れんと)君(同)は「あえて、あまりまとめようとしなかった」。選手自身が意見を出すミーティングを増やし、意欲を保とうとした。

 足立監督は「過去に例がないくらい練習に打ち込んできた学年」とも。冬場にバットを振り込んで春の県大会で優勝すると、夏も猛打で長野大会を制した。

 主将の藤石君は「松商伝統の全力疾走を見せたい」と何度も話していた。対面取材や練習への同行が禁じられ、記者にとっては甲子園での試合が選手たちの生の姿を見られる唯一の機会だったが、攻守交代時など常に全力疾走だった。「3年間貫いた全力疾走はみんなできたと思う」。26日夜のオンライン取材で、松本に戻った藤石君は満足そうに話した。(高億翔)

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