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明徳義塾、堅守のショート 2年前の「失態」をタオルに

2021年8月26日23時20分 朝日新聞デジタル

 (26日、高校野球選手権大会 智弁学園3-2明徳義塾)

 初回、先頭打者のヒット性の打球がいきなり来た。明徳義塾の遊撃手・米崎薫暉(くんが)君(3年)は飛びついて好捕し、慌てることなく一塁へ送球した。

 準々決勝で智弁学園(奈良)を相手にしても光った明徳義塾の堅守。その要である米崎君の脳裏には、2年前の大会の光景が焼き付いている。

 1年生ながら先発で出場した智弁和歌山との試合。七回、遊ゴロが手前で大きく跳ねた。捕り損ねる間に三塁走者が生還。逆転負けのきっかけになった。

 「どうしたら捕れたのか。イレギュラーバウンドでも捕れる選手じゃないといけなかったのか」。普段は悩み事を口にしない息子の様子を見かねて、父の薫臣(くんじ)さん(53)が声をかけた。「あのゴロは普通は捕れない。でも、あのプレーを忘れたらいかん」

 薫臣さんは近鉄や阪神などで活躍した元プロ野球選手。現在は学生野球資格を回復し、指導者として野球を教えている。「簡単なゴロでもいろんな事態を予測して、どんな状況でも捕れるようにすることが大事だ」ということを伝えたかったという。

 あのプレーを心に刻もうと、米崎君は甲子園の出場記念に作ったタオルに、ボールを捕り損ねた瞬間の自分の姿をデザインし、友人らに配った。昨年、主将だった鈴木大照(だいしょう)さん(18)=法政大=も、米崎君があのプレーを忘れまいと練習に打ち込む姿をよく覚えている。「どんな球でも対応出来るように毎日必死にノックを受け続けていた」

 練習熱心さを買われ、主将に抜擢(ばってき)された。甲子園通算54勝を数える馬淵史郎監督から「内外野とも守備は近年の中で一番良い。特に米崎は良いね」と言われるまでになった。

 「あれからどれだけ成長したのか甲子園で試したい」と挑んだこの夏。4試合すべて無失策。守備で相手の好機の芽を摘み、8強入りに貢献した。

 「自分たちがやってきた野球に間違いは無かった。高校野球ができたことは、ほんまによかった」(羽賀和紀)

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