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松商学園を支えた2人のライバル捕手 ピンチで助け合う

2021年8月26日09時00分 朝日新聞デジタル

 (25日、高校野球選手権大会 明徳義塾2-0松商学園)

 松商学園の4年ぶりの夏の甲子園が終わった。3回戦で明徳義塾(高知)に惜敗。新型コロナ感染による相手チームの辞退で2回戦が不戦勝となり、「中13日」の試合だったが、久々を感じさせない好ゲームを展開した。しかし、県勢として27年ぶり、同校として30年ぶりの8強入りはならなかった。

     ◇

 競い合ってきた捕手2人が、投手陣3人の好投を引き出した。

 初回の守り、1死一塁で相手の二盗を捕手の野田留輝(るき)(3年)が鋭い送球で阻止。「ピッチャーを助けられて良かった」。ピンチの芽を摘み、笑顔を見せた。

 背番号は「12」。正捕手としての出場は、7月の長野大会からだ。中学までは投手。捕手に転向後、ふだんのキャッチボールから相手の胸やベルト付近に投げる正確性を意識して高め、遠投も繰り返して肩に磨きをかけてきた。

 本来の正捕手の背番号「2」は主将の藤石烈翔(れんと)(同)。野田に正捕手が巡ってきたのは、藤石のアクシデントも影響している。6月の練習で利き手の右人さし指を骨折。野田は、3投手をリードして長野大会を勝ち抜き、甲子園でも4年ぶりの夏の勝利に貢献した。

 2回戦が不戦勝で、試合は2週間ぶり。「投手が持つ良さを出そう」と考えた。先発の栗原英豊(2年)の初回の投球を見て「スライダーで緩急をつけよう」と話し、配球の中心に決めた。明徳打線に際どいボール球を見極められたが、集中打は許さなかった。

 打たれた2本塁打は、ともに直球。それでも野田は「コースいっぱいに投げてくれた。後悔するような球じゃなかった」。その言葉通り、五回2死一、三塁のピンチは直球で押して切り抜けてみせた。

 今大会、野田はずっと左人さし指にテーピングをしていた。長野大会の準々決勝で裂傷を負ったからだ。「俺が行くから大丈夫」。その試合、涙を浮かべる野田を励まし、代役を果たしたのが藤石だった。

 この日も、藤石は野田に代わって途中出場。代打の八回、遊撃手の頭上を抜けそうな打球は好捕に阻まれた。でも、直後のベンチでは笑顔。九回の守備は捕手に入り、大会初登板の今井英寿(3年)をリードして無失点に抑えた。

 「やりきっただろ」。試合後、藤石は涙を流す野田に声をかけた。「ありがとう」と野田。取材に、藤石は「最後まで全力で、2人で駆け抜けられたと思います」と話した。(高億翔)

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