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粘った日大山形、力尽く

2021年8月25日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会の3回戦が24日にあり、日大山形は石見智翠館(島根)に4―5でサヨナラ負けを喫した。8年ぶりの夏の甲子園8強入りはかなわなかった。得点機を作りながらも点が奪えない苦しい展開のなか、終盤に一時逆転する粘りを見せた。

     ◇

 同点の六回。1死一、二塁とチームは苦しい展開に追い込まれていた。投球練習をしていた滝口琉偉君(3年)が呼ばれ、マウンドに向かう。

 「いつもピンチで回してごめんな」。先発の斎藤堅史君(同)が手渡してきた白球を、「任せろ」と受け取った。

 これまで何度もあった光景だ。甲子園開幕の米子東(鳥取)戦には九回無死満塁で登板。自慢の速球で3者連続の三振に仕留め、会場を沸かせた。次の浦和学院(埼玉)戦では六回から出て、被安打3と好投した。

 この日も球は走っていた。だが、その速球が狙われて失点。制球に苦しみながら、変化球を主体に組み立て、八回には2死満塁を無失点で切り抜ける粘りも見せた。

 実は野球を始めた小学1年のころから、ずっと捕手だった。もとから肩が強く、二盗を刺すのが得意だった。

 中学の頃に一度、投手になろうとしたことがある。「試合をつくれるし、ヒーローになれる」と憧れた。だが、同級生から「球が速すぎて捕れないよ」とこぼされ、諦めた。

 日大山形で荒木準也監督に見込まれ、2年の春から本格的に転向した。それからは持ち前の身体能力を磨いてきた。昨冬にひじの手術をして約4カ月間、本格的な練習から遠ざかった時期は、100キロ以上の重りで下半身を鍛えた。

 ずっと甲子園が目標だったから「出られただけで、本当にうれしい」と言う。

 甲子園に来てから、次々と自己最速を更新し続けた。この日の最速は初めて150キロに達した。全国の強豪を相手に「抑えられたことが、本当に自分にとって自信になった」と胸を張れる。ここで得た経験が、プロを目指す糧になる。(福岡龍一郎)

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