スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

女子野球準V、難病抱える主将の涙 次の夢は看護師

2021年8月25日11時22分

 全国高校女子硬式野球選手権大会で準優勝した高知中央女子野球部が24日、地元に凱旋(がいせん)した。甲子園という「夢舞台」で決勝を戦い、部員32人を引っ張った主将の氏原まなかさん(3年)は、難病を抱えながら送った選手生活を糧に、新たな一歩を踏み出した。

     ◇

 女子野球部の2年前の創部とともに主将に指名され、今春には4番打者も任された。チームの大黒柱、氏原さんに六回、2死三塁で打順が回った。

 女子野球は7イニング制。点差は4点と敗色濃厚で、このままいくと最後の打席になる。甲子園での試合で「野球人生」を終えると決めていた。

 フルカウントまで粘ったが、空振り三振に終わった。「甲子園に来てプレーできたことは、3年間の苦しさやつらさを忘れさせるくらいうれしかった」

 4歳上の兄と共に高知県佐川町の小学校で野球を始め、中学でも男子に交じって白球を追いかけた。そんな活発な姿からは想像がつかないが、前ぶれなく発作を起こし、意識を失うこともある難病「若年ミオクロニーてんかん」に悩まされていた。

 高知中央に進学したら寮に入って野球に専念したい。そう言う娘に、母の浄子(きよこ)さん(47)は「自分の目の届かない所で発作が起きたら」と心配したが、野球への熱意に負けた。

 入寮後は仲間たちが支えてくれた。発作で倒れた時に備え、「緊急連絡係」を決めた。発作が起きた時も声をかけてくれた。「仲間に出会えていなかったら、私は野球を続けられなかった。感謝しかありません」

 その思いを甲子園で返そうと、グラウンドに立った。一塁守備で、二回には強烈なゴロをダイビングキャッチ。倒れ込みながらベースをタッチした。

 「笑って終われる唯一のチーム」がスローガン。負けても泣かないはずだった。でも、試合後のインタビューで神戸弘陵の主将が「日本一のキャプテン」と呼ばれたのを聞いて、涙が出た。「その立場になりたかったな」と。

 甲子園から高知に戻った24日、寮を出た。今後は自宅から学校へ通う。病との闘いは続く。「同じ思いを持つ子に夢を与えたい」。これからは看護師になることを夢に歩んでいく。(羽賀和紀)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ