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「父ちゃんを甲子園に」 高松商の双子が果たした約束

2021年8月25日07時00分 朝日新聞デジタル

 (24日、高校野球選手権大会 智弁和歌山5-3高松商)

 高松商の控えの遊撃手、向井万旺(まお)は弟と一緒に、父との約束を果たした。

 二卵性の双子の鈴旺(れお)は明るくて元気が取りえ。サーフィンが好きな父大典(だいすけ)さん(46)の影響で、将来はオーストラリアで暮らしたがっている。自分はどちらかというと照れ屋で控えめ。

 違っているようで、通じ合っている。「うっせぇ、うっせぇ」。家でテレビを見ながら、女性歌手のAdoの「うっせぇわ」を同時に歌い出したのには驚いた。中学では三遊間を組んだ。三塁手の鈴旺は、何も言わなくても状況に応じて守備位置を変えてくれた。

 父も高松商の遊撃手だった。高3の夏は背番号17。甲子園には最後まで届かなかった。小さい頃から、夏の香川大会は高松商の応援に連れていかれた。「高商に行って、父ちゃんを甲子園に連れて行く」。2人そろってそう決意するのは自然な流れだった。

 優しい弟だ。高1の時、腰を痛めた。「無理するなよ」。そう言って、自宅でマッサージをしてくれた。最後の夏、鈴旺は背番号をもらえなかった。悔しかったはずなのに、居残り練習で自分のためにノックを打ってくれた。

 背番号6をもらったけど、レギュラーは1年生の横井亮太に譲り、一塁コーチを務めてきた。

 八回、甲子園で初めての打席がやってきた。見逃し三振。九回2死満塁でもう一度回ってきた。今度は思い切り振った。遊ゴロが悪送球を誘い2点が入った。

 鈴旺は三塁側の内野席で応援をまとめてくれた。父もスタンドから2人を見守ってくれた。「みんなで一緒に戦えたよ。ありがとう」

   ◎

 「自分が立てなかった甲子園に連れてきてくれた。幸せ。感謝したい」。父から兄弟への伝言だ。(辻健治)

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