二松学舎大付×京都国際 8強かけ24日対戦 監督対談
2021年8月24日09時00分 朝日新聞デジタル
【東京】8強進出をかけ、二松学舎大付は24日の第1試合(午前8時開始予定)で、京都国際と対戦する。初戦は両チームともエースが好投し、存在感を放った。3回戦に向け、二松学舎大付の市原勝人監督(56)と、京都国際の小牧憲継監督(38)にそれぞれ、勝敗の鍵などをリモートで尋ねた。
――初戦を振り返って
市原監督 エースの秋山正雲の頑張りが全て。好投手相手だったので、得点できないのは当たり前。粘り強く試合をしてくれた。うちらしい戦いができた。
小牧監督 相手の投手がいい中、4番の中川勇斗が一発で甘い球をしとめてくれた。実戦から遠ざかり思うようにスイングができず、守備も硬かった。打線も投手も本調子でない中で粘りきれたのはよかった。
――相手校の印象は
市原 森下瑠大君がいい。好投手。次の試合も点数はとれないと思うので、がまん比べだと思う。
小牧 やっぱり秋山君の印象が強い。ベース上ですごく球が伸びる。全国トップクラスの投手を擁しているチームだ。
――警戒する選手は
市原 森下君とキャッチャー中川君のバッテリー。攻守で2人を警戒する。
小牧 もちろん秋山君。打撃では3番の瀬谷大夢君と5番の浅野雄志君。特に浅野君は勝負強い。秋山君は打撃もいいので、前にランナーをためたくない。打たれると投球もリズムに乗ってくる。
――現在のチーム状況は
市原 (勝って)ホッとしたところもあると思う。中だるみしないように日々仕切り直してやっている。精神的にも肉体的にも充実していると思う。次の試合も期待しています。
小牧 いい感じの動きが守備でも打撃でも練習で出てきた。特に5番・辻井心の打撃があがっている。
――理想の試合展開は
市原 相手は、また好投手。なかなか点が取れないと思う。落ち着いて野球をやってくれれば、ワンチャンスで得点し、後はしのいでしのいで。3点取って、秋山が2点以内に抑えるのが理想。
小牧 秋山君から簡単に点が取れないだろう。大学生や社会人レベルの投手だ。ロースコアでワンチャンスをいかにものにするかが鍵になる。終盤までなんとかくらいついてきたい。
――意気込みを
市原 夏に出場した過去3回とも2回戦スタート。(初戦に勝ち)選手たちに満足感が漂っていた。今回はここからスタートと言っている。先輩たちを追い越すとも。ここからが勝負という気持ちで挑みたい。
小牧 低く強い打球を徹底していきたい。選抜では東京のチームに負けて悔しい終わり方をした。なにがなんでも勝ちきるという気持ちを持って挑みたい。(御船紗子、吉村駿)