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1勝、継いだ思い力に 高川学園の「夏」振り返る

2021年8月24日09時00分 朝日新聞デジタル

 【山口】異例ずくめの夏の甲子園だった。新型コロナ対策と、雨による度重なる順延。高川学園の初戦は試合開始、終了時刻とも大会史上最も遅かった。そんな中でも、選手たちは思いをつないで悲願の初勝利をつかみ取った。

 選手が宿舎に入ったのは今月5日。小松大谷(石川)との初戦は11日の予定だった。しかし、4日間の順延を経て迎えた試合は宿舎入り10日後となった。

 「あすが試合」と気持ちをつくる日々。それでもチームは前向きだった。「甲子園での貴重な時間が長いほど選手は成長する」と松本祐一郎監督。しかし、狭い屋内練習場では走塁や守備など実践的な練習ができない。「早く試合がしたい」。そんな気持ちが爆発した初戦にみえた。

 高川学園の選手は一人ひとりが個性豊か。思い切った走塁や盗塁などプレーにも表れていた。初戦で三塁打を放った源(みなもと)卓(すぐる)君(3年)や、セーフティーバントで一塁に滑り込んだ中村賢紳君(3年)のガッツポーズには、あふれんばかりの気迫がこもっていた。野球を楽しんでいると、選手の表情から感じとった。

 甲子園に来てから松本監督がミーティングでよく口にしていた言葉がある。「人としての感情を持て。言われたことだけをやるロボットにはなるな」。それは野球だけではく、日々の生活にも及んでいた。毎晩のミーティングで話し合ったのは対戦相手の対策よりも、応援の制限によって球場に来られなくなった人や宿舎に差し入れを届けてくれた先輩ら、支えてくれる人の気持ちについてだった。

 だからこそ、選手から応援団へ、先輩から後輩へ、思いがつながっていくのだろう。昨夏の県独自大会優勝後、3年生の一部は卒業するまでグラウンドに足を運び続けてくれたという。「先輩の思いを受け継いで甲子園で戦うことが原動力の一つになっていた」と、山崎帆大(かいと)主将(3年)は言った。

 神戸国際大付(兵庫)との2回戦は、中盤に逆転したが接戦で敗れた。「自分たちのどういう姿を後輩が見たかは分からないけど、思いを継いで、この1勝を超えてほしい」と山崎主将。選手たちが宿舎に残した色紙には、3年生からの言葉があった。「来年も、後輩たちをよろしくお願いします」(寺島笑花)

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