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相次ぐ順延も前向きに 浦学の戦い振り返る

2021年8月23日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会(日本高野連、朝日新聞社主催)で、初の夏の全国制覇を目指した浦和学院は優勝候補の一角にも挙げられていたが、初戦で日大山形(山形)に3―4で惜敗した。試合予定は49チームの中で最後。さらに雨天による度重なる順延に見舞われたが、選手たちは前向きにとらえていた。

 先月28日に埼玉大会優勝を決めて以降、6日に甲子園入りするまで連日、炎天下での厳しい練習をこなした。「まとまった練習ができる最後の期間。体力的に追い込んで埼玉を離れた」と森士監督。だからこそ、順延を「疲れをとり心身ともにリラックスする時間が持てる」(吉田瑞樹主将)と受け止め、室内での体力トレーニングや打撃練習を丁寧にこなした。

 だが、甲子園ですでに1勝の日大山形と比べて、順延の影響がなかったとは言い切れなかった。埼玉大会で5試合に登板し無失点だった先発吉田匠吾選手(3年)は立ち上がりに2失点。森監督は守備全般について、「実戦感覚みたいなものから離れていたところがあった」と明かした。

 それでも、一回表に2死から4連打を放ち、浦学らしい勢いは見せた。九回も1死から満塁の好機を作り、粘った。

 チームの転機は、3回戦で川越東に3―4で敗れた昨年の秋季大会。最後の打席で三振に倒れた藤井一輝選手(3年)は「チームの雰囲気からして全然ダメだった」と振り返る。終盤に逆転される展開に森監督から活を入れられた。徐々に変化が生まれ、「一球を大事にプレーできるようになった」という。

 規律正しさが特徴だと言われる浦学野球。厳しい練習で「なにくそ」と力を蓄えた選手たちは、終わってみれば春の県大会を制し、夏も埼玉の頂点に立った。

 グラウンドを離れると軽口をたたきあう普通の高校生だったが、培った落ち着きやたくさましさを、最後の試合でも見せてくれた。県内最多出場を誇る伝統の力なのだろうか。退任する森監督は「この結果をこれからの人生につなげていってほしい。最後に甲子園に連れてきてくれて感謝しかない」と、教え子たちを笑顔でたたえた。(黒田早織)

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