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イチローさんの教え胸に 智弁和歌山 24日に初戦

2021年8月23日09時00分

朝日新聞DIGITAL

 昨年12月上旬、元大リーガーのイチローさんから全国の高校で初めて指導を受けた智弁和歌山。大会前に選手たちは「今までに最も印象的な思い出」を問われると、多くが「イチローさんから指導を受けたこと」と答えた。イチローさんから受けた言葉や学んだ技術を胸に、選手たちは24日の甲子園初戦に挑む。

 4番打者の徳丸天晴君(3年)は「野球に対しての姿勢はもちろん、試合中の気持ちの持ちようについて教わった」と話す。「多くヒットを打ったからこそ、たくさん失敗もしていると聞いた。『失敗があったからこその一打がある』という考えでした」。1年生のころから4番に座る徳丸君。最上級学年になり、下級生のときより失敗を恐れてしまっていた部分があったという。「失敗を恐れず、甲子園では自分が打って引っ張りたい」

 和歌山大会で打率5割と好調だった高嶋奨哉君(3年)は、「緊張」についての考え方が参考になったという。高嶋君が「緊張したとき、どうしているんですか」と聞くと、イチローさんは「緊張をなくすことはできないが、緊張の中で結果を残せば自信につながる。試合中の緊張は大事にしている」と教えてくれた。

 高嶋君は3回戦の星林戦で3安打3打点。負けたら終わりの最後の夏。緊張したが結果を出して打席ごとに自信をつけ、大会を通じて好調を持続することができた。

 教わった技術が生きた場面もあった。決勝の市和歌山戦、2点リードしていた八回裏の攻撃。2死一、二塁で打者がゴロを打った。捕球した遊撃手は封殺を狙って二塁に送球したが、快足を飛ばした一塁走者の宮坂厚希君(3年)はセーフに。この時、二塁に滑り込まず、ベースを蹴ってそのまま三塁へ向かった。相手が宮坂君を挟んでアウトにしようとする間に、二塁走者は一気に生還。この走塁技術は、イチローさんから学んだものだった。

 「ずっと見てるから。ちゃんとやってよ」。イチローさんは指導した3日間の最後、選手たちにそう声をかけた。それから約9カ月。「ちゃんとやった」成果を、大舞台で披露する。(滝沢貴大)

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