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高川学園、逆転劇みせた

2021年8月23日09時00分 朝日新聞デジタル

 【山口】粘り強いプレーを貫き、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。高川学園は22日、甲子園2勝目をかけて神戸国際大付(兵庫)と対戦。一時は逆転し、高川学園らしさを存分に発揮した。

     ◇

 いきなりの2点本塁打だった。一回1死一、二塁のピンチが続く。マウンドのエース河野颯(はやて)君(3年)に駆け寄ったのは捕手で主将の山崎帆大(かいと)君(3年)。「良い球。思い切って腕を振っていこう」。気持ちを切り替え、河野君が後続を打ち取った。

 地方大会から一人で投げ抜いてきたエースをリードしてきた山崎君。原動力になっていた存在がある。2016年、高川学園が初めて夏の甲子園に出場したときの捕手だった兄の悠大さん(22)だ。山崎君は当時中学1年生。初戦で履正社(大阪)に敗退したが、テレビの画面越しに憧れの舞台に立つ兄の姿はかっこよかった。

 昔から兄のまねをするのが好きで、お下がりの服もうれしかった。サッカーをしていた山崎君が野球を始めたのも兄がきっかけ。小学校では下松市内にある別々のチームでプレーし、兄は市の選抜メンバーに選ばれた。高校入学後も、悩んだときは兄に相談した。昨秋、本格的に捕手に転向してからは配球についても教えてもらった。その背中は遠かった。

 大好きな兄は、同時に1番超えたい相手でもあった。野球部ではずっと「悠大の弟」。弟として見られることが悔しかった。「結果で超えないと、ずっと言われ続けるんじゃないかって思って」

 この夏、そんな兄を結果で超えた。主将として、捕手としてたぐり寄せた甲子園初勝利。「やっと抜かしてくれた!!!最高の弟や」。兄からのLINEがうれしかった。

 初勝利を超えて、自分たちの歴史をつくる。新たな思いで臨んだこの試合。ベンチに戻る度に、河野君と相手バッターの特徴や配球について話し合った。強打を誇る神戸国際大付相手に崩れなかった。バッテリー2人で組み立てたゲームだった。

 「悔しいけど、ずっと憧れていた場所で勝負ができた。兄がいなかったらここまで来られなかった。次は、大学野球で兄に恩返しがしたい」(寺島笑花)

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