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鍛錬の成果、随所に 西日本短大付の熱戦振り返る

2021年8月22日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会で福岡代表の西日本短大付は20日、左腕の好投手を擁する二松学舎大付(東東京)に0―2で惜しくも敗れた。積み重ねた鍛錬の成果を発揮した熱戦を、選手たちのプレーで振り返る。

 両チームのエースの粘投でスコアボードに0が並んだ五回裏、1死二塁から二松学舎大付の1番打者に中前へ運ばれると、中堅手の池田翔君(3年)は前進し、勢いよく本塁に返球した。少し三塁寄りにずれたが、ワンバウンドで捕手のミットに収まりタッチアウト。遠投110メートルの強肩が生きた。

 長時間の全体練習に加えて、自主練習にも熱心な部員が多い中で「誰よりも練習してきた」という。その背中で71人の部員を引っ張ってきた主将が、チームを鼓舞したプレーだった。

 チーム初安打は六回表、江口翔人(しょうと)君(1年)が中前に運んだ。5歳の時から祖父や父に野球を教わり、一つ年上の兄とは小中と同じチームで競い合ってきた。

 その中で特に磨いたのが観察眼。打席では投手の球筋や癖を、守備では打者の動きをよく見る。この日も相手エースの外角の速球を見切り、追い込まれてからもボール球はしっかりと見逃して安打につなげた。

 兄は京都の古豪・龍谷大平安に進み、京都大会で内野手でベンチ入り。悔しい思いをした先輩や、昨年亡くなった祖父、野球を教えてくれた父のため、来年は兄弟で甲子園の土を踏むと誓う。

 2点を追う八回表は先頭打者の3番・林直樹君(3年)が2ボール2ストライクと追い込まれながら、左前打を放った。ワンバウンドしそうな低めのチェンジアップを、左手一本ですくい上げるようにして運んだ。

 「直球と同じ腕の振りで投げてきて、速度の差が大きい」という二松学舎大付・秋山投手のチェンジアップ。四回の打席では同じ球で空振り三振に倒れた。「一度見た球種は球筋を覚える。体の反応で打ちました」。主軸を任された好打者らしい一打だった。

 3年生では蓑田晟大(あきひろ)君が終盤に手堅く犠打を決めて好機をつくり、笹井博喜君は代打で力強いスイングを見せた。

 威力ある速球を中前にはじき返した今田塁陽(るいや)君、強いサードゴロを落ち着いてさばいた穴井秀山(しゅうざん)君、5番に座った山口雄大君ら2年生が残る。新型コロナ禍、長雨による相次ぐ順延といった難しい大会での経験を糧に、夢の舞台を目指す戦いがまた始まる。(吉田啓)

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