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捕手と投手どっちも「燃えるっす」 新田・古和田の答え

2021年8月22日06時15分 朝日新聞デジタル

 (21日、高校野球選手権大会 新田3-5日本航空)

 4点をリードされた六回、新田(愛媛)の背番号2がマウンドに上がった。捕手の古和田大耀(こわだたいよう)君(3年)だ。2人打ち取り、3人目は3球三振で仕留めた。

 主将で、打っては4番。捕手で投手と、守りの要も務める。古和田君は、いわば「四刀流」だ。

 1年の夏から4番に座り、秋には正捕手を任された。本塁で捕球して二塁に球が届くまでの送球タイムは1・9秒。プロ選手並みの強肩が自慢だ。岡田茂雄監督は「誰よりも勝ちへのこだわりが強い」と信頼を寄せ、主将に指名した。

 きっかけはコロナ禍だ。今春、他校との練習試合が思うように組めず、岡田監督は悩んでいた。主力投手として期待する向井駿貴君(2年)は、年明けに三塁手から転向したばかり。「実戦不足。エースはまだ早い」

 そこで白羽の矢を立てたのが古和田君だった。救援での登板経験はある。「古和田を軸に投手陣を育てる。彼ならやり切れる」と、春の県大会から背番号1を託した。

 負担は多いが、「全部重要なポジションなんで、燃えるっす」と古和田君。「うおりゃ!」とほえながらの気迫あふれる投球で、夏の愛媛大会は2試合を投げ抜き、計15奪三振。エースの貫禄をみせた。

 それでも「やっぱり自分は捕手がメインだと思う」。決勝当日の朝、監督に捕手を願い出た。「配球を自分で組み立てた方が、勝つ自信がある」

 甲子園でも、頼もしく成長した後輩の向井君に「1」を託した。「これが本来の形やな」と岡田監督。

 日本航空(山梨)相手の2回戦も捕手で先発し、初回にさっそく盗塁を刺して強肩を見せつけた。

 救援で登板した直後の七回表は、先頭打者として内野安打で出塁した。投手で作った流れを渡さないのが、4番の意地。無得点に抑えられていた新田はこの回、3点を返し、1点差に詰め寄った。

 反撃はここまで。あと一歩及ばなかったが、古和田君は笑顔をみせた。「愛媛の代表として、悔しい顔で去るのはふがいない。みんなに笑って終わろうと言いました」。主将の役目も、きっちりと果たした。(照井琢見)

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