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ノーサイン野球は可能か 弘前学院聖愛の能動的プレー

2021年8月21日16時10分

 (21日、高校野球選手権大会 弘前学院聖愛3-4石見智翠館)

 ノーサイン野球は可能なのか。

 弘前学院聖愛がそうだった。原田一範監督は打者や走者に身ぶりや手ぶりで「待って」と伝えるぐらいで、帽子や胸を触ってのサインは出さなかった。同点の六回無死一塁は、「うちで一番いい打者」と2番町田修平に打たせ、左飛。2点を追う九回無死一、二塁で長利(おさり)斗真が試みた一前への送りバント(結果は三塁封殺)は打者と相談して決めた作戦だった。

 2001年の創部時から率いる原田監督は43歳。ノーサイン野球を始めたのは5年ほど前だ。経営者向けの講演会で「これからの時代、一球一球、上司の顔色をうかがうような野球型の人間ではダメ」と聞かされ、「頭を金づちでたたかれたようでした」。

 8年ぶりの夏の甲子園。敗戦後、言った。「野球は無数の状況判断がある。監督が生徒の判断にふたをするのでなく、考えさせる。野球を通じた人間育成をしていきたい」

 勝利だけをめざすなら、監督がサインを出した方が話は早いだろう。監督と選手の意思が通い合う成熟したチームを高校野球の2年半でつくれるかもわからない。コロナ禍で実戦機会が激減した今夏はなおさらだ。

 それでも原田監督は選手の能動的なプレーに期待した。自分で考え続けた時間が選手の将来への力になると、私も信じたい。(坂名信行)

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