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出場辞退したライバルと二つの約束 日本文理・渡辺君

2021年8月21日15時48分 朝日新聞デジタル

 (20日、高校野球選手権大会)

 日本文理(新潟)は20日、敦賀気比(福井)と対戦し、6―8で敗れた。コロナ禍で行われた新潟大会。中軸の渡辺暁仁(あきと)君(3年)は、出場辞退した中越のライバル、斎藤竜輝君との「二つの約束」を果たそうと奮起した。

 中越は夏の甲子園11回出場の強豪だ。今夏も優勝候補にあがったが、生徒が新型コロナウイルスに感染した影響で出場を辞退。順当に勝ち上がれば、両校は3回戦で対戦予定だった。

 2人は幼なじみで、先に少年野球チームに入った斎藤君が「一緒にやろう」と誘い、小学4年で渡辺君も野球を始めた。中学も同じチームに入り、共に外野を守り、打線で競い合った。

 そして今夏。現メンバーでの公式戦の対戦はなかっただけに、2人は対戦を心待ちにしていた。

 「竜輝の分まで甲子園にいく。応援していてくれ」「甲子園に行ってくれ。頼んだぞ」。出場辞退が決まった後、2人は電話で気持ちを伝え合った。ライバルの力ない声に、渡辺君も悔しさがこみ上げたという。

 日本文理は昨秋に県8強、今春には16強で敗れ、前評判は高くなかった。だが、ノーシードから新潟大会を勝ち上がり、決勝戦では渡辺君が初回に決勝点となる満塁本塁打を放った。

 甲子園出場を決めた日の夜。「おめでとう。甲子園でも頼むぞ」「ありがとう。甲子園でも勝ってくる」。2人は電話で、二つ目の約束を交わした。

 渡辺君はこの日、二回に左翼手として捕手に正確な送球をし、本塁でのタッチアウトにつなげた。五回には左前適時打を放ち、九回にも四球で出塁して一打逆転の好機を作った。試合には敗れたが、チームは序盤の6点差を2点差にまで詰める粘りを見せた。

 「中越の分まで全力でプレーできた。それでも勝つことができず、申し訳ない」。渡辺君は試合をそう振り返った。斎藤君はテレビで試合を見守ったといい、「適時打も守備も、さすがだった。自分の分まで戦ってくれて、ありがとうと伝えたい」と話した。(小川聡仁)

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