横浜VS智弁学園、勝敗を分けるのは? 両監督に聞いた
【神奈川】第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、横浜は21日午後3時半開始の第4試合に登場し、智弁学園(奈良)と対戦する。勝敗を分けるポイントやカギを握る選手などについて、横浜の村田浩明監督(35)と智弁学園の小坂将商監督(44)にそれぞれの担当記者が取材し、対談形式でまとめた。(黒田陸離、米田千佐子)
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――初戦の手応えとチームの状態はいかがですか。
智弁学園・小坂 奈良県大会同様、初戦でも思っている野球がでたのはよかった。植垣のトラブル(死球で上あごを骨折)があってどうなるかわからないが、何とか策を練りたい。
横浜・村田 九回2死まで野球はわからないということを、甲子園で目の当たりにした。最後まで諦めないという心構えは作れた。
――相手チームの印象は。
小坂 伝統ある有名な高校。今年はいつもと違い、若いチームだと思うので、うちの経験豊富な3人(西村、小畠、前川)がどれだけチームを引っ張れるかだ。
村田 投打ともに実力のあるチーム。投手が非常にいいので、突破口をどう開いていくかだ。
――相手チームで注目する選手は誰ですか。
小坂 1番打者の緒方君。サヨナラ本塁打も打って、1年生。勢いをつけるのは彼じゃないか。中軸もしっかりしている。金井君や立花君の前に走者を出さないことだ。投手は継投してくると思うので、色んな形を考えておかないと。春の選抜大会の明豊戦で、3回ずつの継投でやられているので。
村田 西村君、小畠君の投手2人だ。打者は主将の山下君が非常にいい打撃をしているので、前に走者を置かないようにと思っている。
――チームが勝つためのキーマンは誰でしょうか。
小坂 甲子園というグラウンドで野球ができるのだから、一試合でも多く、全員が活躍できるようにもっていきたい。
村田 初戦はチームがバラバラで、甲子園でプレーが変わった選手もいた。ワンチームで、全員出場させるつもりで準備をしている。投手も誰を使うかを、相手打線から分析したいと思う。
――理想の試合展開を教えてください。
小坂 最少失点に抑え、取れる時に点を取りたい。どういった形でも相手より1点多く取って、勝ちにこだわってやりたい。
村田 適任の投手をしっかり仕上げ、守備からのリズムでチャンスをものにして、9回を戦い抜くことを徹底したい。
――次戦への意気込みをお願いします。
小坂 相手に不足ないので、全員で束になって向かっていきたい。
村田 雨天で順延でも思った以上に練習はできている。チャレンジャー精神で挑んでいきたい。