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前橋育英、146キロの打撃投手 2年半の努力に誇り

2021年8月20日05時50分 朝日新聞デジタル

 5大会連続の夏の甲子園出場となった前橋育英(群馬)は、京都国際に0―1で惜敗した。チームスローガンに「一心」を掲げ、ベンチ外の14人も含めた3年生の部員全員が同行。その一人、最速146キロの速球を誇る田村入来(いりき)君(3年)はバッティングピッチャーとして打線を支えた。

 15日午後、兵庫県内のグラウンド。右の速球派を想定した実戦練習で、田村君は速球で厳しいインコースを突いた。一塁手の佐藤大我君(3年)は「球に伸びも威力もある。打てれば自信にもなるし、とても大きな存在」と話した。

 群馬屈指の強豪である前橋育英には、中学時代に実績をあげた選手が各地から集う。田村君は軟式野球の群馬県選抜チームに選ばれていたが、父親の正博さん(47)から「レベルが高すぎるからやめておけ」と反対された。それでも自分の力を試したいと入部したが、ベンチ入りメンバーに選ばれない期間が続いた。

 昨秋の県大会は1試合だけベンチ入りしたが、試合では1回を持たずに降板。昨冬から今春にかけてウェートトレーニングと走り込みを続け、今夏の群馬大会前にベンチ入りメンバーを勝ち取った。背番号11番をつけ、1、2回戦の2試合で登板した場面で無失点に抑えた。

 だが、甲子園出場が決まった後、発表された甲子園メンバー18人の中に田村君の名前はなかった。正博さんにLINEで伝えると「メンバーと同じ気持ちで、自分の役割を果たせよ」と励まされた。甲子園で投げたい思いはあるし、悔しくないわけはない。それでも、チームを支えようと気持ちを新たにした。

 メンバー発表の翌日に行われた紅白戦。田村君は同点の8回から登板し、自己最速を5キロ更新する146キロを記録した。「146キロのバッピってかっこよくないですか」。2年半の努力に胸を張り、自信に満ちた表情で話していた。

 19日、選手たちは最後まであきらめないプレーを見せた。田村君は「出来るだけ近くで応援したい」とスタンドの最前列で黄色いメガホンを手に応援を続けた。「みんなが試合に向けて練習や準備をしっかりしてきたのを見てきた。このメンバーで勝てなかったのなら仕方ない」と仲間の健闘をたたえた。(中村瞬)

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