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ライバルも思い奮闘 経験は来年の糧に 小松大谷 石川

2021年8月18日09時00分 朝日新聞デジタル

 36年ぶり2度目の甲子園出場を果たした小松大谷は、初戦で高川学園(山口)相手に6―7と、惜しくも敗退した。初の初戦突破とはいかなかったが、新型コロナウイルス禍で涙した先輩やライバルの思いを背負って試合に臨む姿が印象的だった。

     ◇

 「2年ぶりの夏の甲子園。世界に広がる困難のために、普段の生活すらできなくなった人が多くいます。私たちも高校生活・部活動が2年前とは全く違ったものとなりました」。

 大会は、主将の木下仁緒(3年)の選手宣誓で幕が開けた。新型コロナウイルスの影響で昨夏に甲子園の夢を絶たれた先輩らへの思いを踏まえた内容だが、そこには、あるライバル校への思いも込められていた。

 石川大会が準々決勝にさしかかった7月21日、8強入りしていた星稜は、複数の野球部員に感染者が出たため大会出場を辞退した。

 小松大谷にとって因縁の相手。2014年夏の石川大会決勝では、九回まで8―0で星稜にリードしながら、九回裏に9点を失いサヨナラ負けした。19年の決勝でも対戦。同点の九回に満塁本塁打を浴び、土壇場で甲子園出場を逃した。「星稜を倒して甲子園にいく」。小松大谷の選手らにはそんな思いがあっただけに、辞退は衝撃的だった。

 昨秋の北信越地区大会の抽選会で星稜の主将・中田達也(同)と話して以来連絡を取り合う仲になっていた木下は、辞退を知り、「星稜ほんと?(試合)やりたかったな」とSNSでメッセージを送った。

 返ってきたのは「やな。頑張って!」。まさかの辞退でどれだけ落ち込んでいたか。そんな時に応援の言葉をくれた中田の気遣いに、胸が熱くなった。

 戦わずして夏を終えた星稜の思いも背負って臨んだ甲子園。それだけに高川学園相手に一時5点リードをしながら、終盤に追いつかれ、押し出し四球でサヨナラ負けする試合展開は、やりきれない思いだったに違いない。

 その初戦も、台風の影響で開幕が順延となったり、全国的な大雨で46年ぶりの3日連続の順延となったりしたことで、大幅にずれ込んだ。全国的にコロナが猛威を振るうなか、感染リスクに気を配りながらの調整は、精神的な負担も大きかったのではないか。接触取材が禁止され、そのあたりの思いを取材できなかったことは、心残りだった。

 「来年必ず戻ってきて欲しい」。木下は試合後の取材でそう語ったが、今回の初戦でベンチ入りした2年生メンバーは、途中登板した岩野凌太や、適時打を放った吉田創登らを始め7人。この夏の経験は大きな糧になったに違いない。

 「来年またここに戻ってきてまず1勝したい」。試合後、力を込めてそう語る岩野の言葉が印象的だった。(敬称略)(小島弘之)

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