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東海大菅生、雰囲気最悪から成長 「一生の思い出」残す

2021年8月18日13時04分 朝日新聞デジタル

 激しい雨が降り続く中、最後まで試合をすることができなかった。西東京代表の東海大菅生は17日、大阪桐蔭に4―7で敗れた。序盤に3本塁打で先行を許す苦しい展開。七回に3点をかえして一時は1点差まで詰め寄った。八回は1死一、二塁の好機を作って粘ったが、雨脚が強まって中断。中断から32分後、23年ぶりの降雨コールドが決まった。選抜8強の東海大菅生は、初戦で姿を消した。

     ◇

 午前10時38分。降りしきる雨の中、球審が右手を挙げ、ゲームセットを告げた。東海大菅生の敗戦が決まった。しかし、強豪・大阪桐蔭と互角に戦った。

 順調だったわけではない。選抜では準々決勝で中京大中京に0―6の完敗。春季都大会は準決勝で関東第一に敗れた。選抜の疲れと負けが続き、チームの雰囲気は最悪に。そこから3年生がそれぞれ成長しチーム力を底上げした。

 大阪桐蔭打線の打球が次々、外野手の頭上を越していく。そんな中、一塁手の岩井大和は、持ち前の明るさで常に大声を上げた。昨秋、今春と背番号12。1学年先輩で昨年の中軸だった杉崎成さん(18)と昨冬から一緒に練習し、下半身や背中の使い方を学び、今夏は「3」をつかんだ。西東京大会開幕前、練習試合で15打席無安打が続いた。その時も杉崎さんから、目線を本塁より前に置く感覚で、と助言をもらった。大会では打率4割を残した。

 3番の堀町沖永(おきと)は、七回に1点差に迫る2点適時二塁打を放った。選抜では3試合無安打。その後、調子が悪い時は選抜の動画を見て悔しさを思い出し、バットを振り込んだ。直近で動画を見たのは西東京大会の決勝の夜。「ここがスタートだと思い、引き締めた」

 主将の栄塁唯は昨秋、けがで三塁コーチ。選抜出場も喜び半分だったが、「夏は貢献できた」。東京を発つ日、故障でベンチを外れた3年生が走ってバスを追いかけてきた。そうした思いを胸にこの試合、途中出場し、八回に左前打を放って反撃ムードをつくった。

 選抜で左肩に違和感があり、不完全燃焼だったエース本田峻也は四回から継投。「雨で投げづらかったが、気持ちで腕を振って投げられた」と話した。

 先発は桜井海理(あお)。二回裏、四球を与え、2死一、三塁に。以前なら、ここから崩れたが、次打者を投ゴロに仕留めた。選抜では登板なし。四球で自滅する気持ちの弱さを、監督との真剣勝負のノック練習で克服。西東京大会は5試合に投げて、無失点。甲子園のマウンドをつかんだ。

 悔しさを糧に成長した3年生たち。試合後、桜井は「一生の思い出」と言った。捕手も、一塁手以外の内野陣も、2年生が残る。3年生が残した轍(わだち)は、来夏につながるはずだ。(木村浩之)

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