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県岐阜商、初戦敗退 09年以来の夏勝利ならず

2021年8月17日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会3日目の15日、9年ぶり29回目の出場となった県岐阜商は、2大会連続21回目出場の明徳義塾(高知)に2―3で九回サヨナラ負けを喫し、2009年以来の夏の甲子園勝利はならなかった。試合が3日連続で雨天順延となり、コンディションづくりが難しいなか、最後まで紙一重の好勝負を繰り広げた。

     ◇

 九回裏、サヨナラ負けに県岐阜商の小西彩翔(あやと)投手(2年)はマウンド上で泣き崩れた。先発したエース野崎慎裕(のりひろ)投手(3年)に背中をさすられながら、試合後のあいさつに向かった。「自分のピッチングで恩返しをしたかったのに……」。すぐには前を向けなかった。

 入学以来、野崎投手の背中を追ってきた。普段は「ニコニコしている」が、マウンドに立つと表情が変わる。「どんな場面でも冷静で強気」な投球をする姿を見て「自分も野崎さんみたいなエースになりたい」と憧れた。

 食事量を増やし、入学時に62キロだった体重を10キロ以上増やした。チームで一番体が柔らかい野崎投手を見習い、ストレッチや体幹トレーニングにも励んだ。コロナ禍で練習が自粛となった時期も、LINEで練習の相談に乗ってもらった。

 入部当初は球速133キロだったが、今夏の岐阜大会で野崎投手と並ぶ、最速144キロを記録。先発を任されることも多く、チームを支える投手に成長した。

 この日は、七回から2番手でマウンドへ。野崎投手を救援するのは初めてだった。「いつもピンチで支えてくれ、助けてくれた野崎さんのために抑える」

 甲子園で登板するのは初めて。野崎投手に教わった「ストライクがうまく入らないときは、調子の良いボールを投げることが大切」という助言を生かした。この日はカットボールを有効に使って3三振を奪った。

 だが、同点の九回裏2死二塁、そのカットボールが少し高めに浮いた。中越え二塁打となり、二塁走者が生還。先輩たちと全国制覇に挑んだ夏が終わった。

 試合後、号泣する小西投手に先輩たちが次々と声をかけた。野崎投手からは「来年この甲子園に戻ってきて、この悔しさをかえせ」と言われたという。

 すぐに新チームが発足する。「これからは自分が新チームを引っ張っていきたい。信頼されるピッチャーになれるよう、練習します」。悔しさを胸に、次の夏に向かい、走り始める。(佐藤瑞季)

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