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馬淵監督が打者でも胸元へ 度胸満点の2年生が好救援

2021年8月15日20時55分 朝日新聞デジタル

 (15日、高校野球選手権大会 明徳義塾3-2県岐阜商)

 準備はできていた。

 「よしっ、ここで(出番が)来たかと」。六回、明徳義塾の背番号12、吉村優聖歩(ゆうせふ)が小走りでマウンドへ向かった。

 エース左腕、代木大和が適時三塁打を浴びて先制を許し、なお無死三塁。肝の据わる2年生は「ミットをめがけて投げ込むだけ」。捕手の加藤愛己(あいき)の要求通り、左横手から内角を厳しく突いた。遊ゴロを二つ打たせて2死とし、最後は見逃し三振に。大きなピンチを断った。

 内角に投げきれるか。それが、岐阜大会6試合で計42得点の県岐阜商打線を抑えるためのポイントだと明徳義塾のバッテリーはよく分かっていた。少しでも制球ミスをすれば長打につながる恐れはあるが、「外一辺倒では打たれる。守りでも攻める意識だった」と加藤。順延が続いた間、宿舎の部屋で繰り返し相手打線の動画を見て研究した末の結論だった。先発した代木が与えた死球は三つ。攻める姿勢を貫き、六回途中1失点と踏ん張った。

 後を託された吉村は今春の選抜はメンバー外だった。4月に腕の位置を下げ、体をねじって投げるフォームに改造したことで急成長し、高知大会は11回余りを投げて1失点。最も自信を持っていたのが、右打者への内角球だ。投球練習で、馬淵史郎監督が打者役で打席に立った時、胸元をえぐって、のけぞらせたこともあった。

 歴代単独4位となる春夏の甲子園通算52勝目を挙げた馬淵監督は冗舌だった。「吉村は度胸がある。あいつの球はベース上で生きよるんですわ」。采配が取り上げられるのは、その期待に応える選手がいてこそ。主導権を争う山場での火消しに成功した先に、サヨナラ勝ちが待っていた。(山口裕起)

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