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倉敷商、大会通じて成長 伝統受け継ぎ新チーム始動へ

2021年8月14日09時00分 朝日新聞デジタル

 【岡山】阪神甲子園球場で開かれている第103回全国高校野球選手権大会。倉敷商は11日の初戦で敗れ、県内58校の「夏」は幕を閉じた。同校が「甲子園交流試合」に出た昨年から取材する記者が、チームの歩みを振り返る。

 智弁学園戦の初回。4番の強烈な打球が三遊間を襲った。三塁手の山下周太主将(3年)が素早い反応で飛びつき、一塁へ送ってアウトに。四回には投手強襲の打球を永野司君(同)が、ひざ下でうまくグラブに収めて併殺打にとった。

 いずれのプレーも、日頃の練習の積み重ねなしに大舞台でできるものではない。「堅守」「粘って守り勝つ」。そんな伝統が受け継がれていることを映す場面だった。

 1年を通じて成長を続けた今年のチーム。秋や春の県大会で勝てず、梶山和洋監督(34)から「最弱の世代」と評されたこともあった。甲子園交流試合で仙台育英を破った昨年のチームと比べると、力には大きな差があるように見えた。

 さらにコロナ禍の長期化で、とりわけ春以降は練習が制約され、県外への遠征の機会なども減った。チームは完全には仕上がらないまま、夏の岡山大会へ。その殻が破れたのは準々決勝の関西戦だった。

 1点を追う九回、わずかな好機を切り開いて逆転。勢いづいたチームは立て続けに接戦を制し、甲子園をつかんだ。「気持ちもプレーも成長していくのが分かった」と梶山監督。大会を通じ強くなるというお手本のようだった。

 甲子園は一転、全国との差を見せつけられる場となった。智弁戦は中盤以降、点差を広げられ3―10。梶山監督は「完敗。何もさせてもらえなかった。力の差を痛感した」と肩を落とした。県勢では倉敷商が8強入りした2012年夏以来、甲子園2勝目が遠い。

 ただ得たものもある。

 先発し、三回終了まで無失点に抑えた三宅貫太郎君(3年)は、「どんな良い打者でも低めに投げれば戦える」。山下主将は「『初球から振っていこう』と言っていたのに、序盤は球をみる場面が多かった」と、目指した野球が簡単には出来なかったことを挙げた。

 ベンチメンバー18人中、2年生が8人。山下主将は「次は甲子園を勝ち上がってほしい」と託した。4番を打った藤森旭心君(2年)は「次の代を引っ張っていく。甲子園をまた目指すわけだから」と誓う。13日は全部員が最後のミーティングを開き、16日に新チームが始動する予定だ。

     ◇

 7月10日に岡山大会が始まって以降、初の4強入りを果たした就実や、8強の岡山城東などコロナ禍にあっても躍進したチームが印象に残った。どう練習を工夫し、みんなでうまくなっていくか。めいっぱい野球ができる環境は簡単には戻らない。来夏に向けた球児たちの戦いはもう始まっている。(中村建太)

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