明徳義塾の前主将、後輩にエール「雨でも緊張感持って」
2021年8月13日13時32分 朝日新聞デジタル
昨夏の102回大会は中止となり、明徳義塾は甲子園での交流試合に参加した。昨年の主将で、現在は法政大学野球部の鈴木大照さん(18)が、初戦を迎える後輩たちへエールを送った。
高知大会決勝での後輩たちの活躍をインターネットの中継で見ました。甲子園に出たいという気持ちが入った良い試合で、最後は勝負強かったと思います。
明徳義塾の野球部は、高校入学と共に全員が寮生活を送ります。携帯電話もコンビニもない生活で、他のチームにはない絆が育まれる。特に今年のチームは仲が良い。それが強みでもあると思います。
特別優れた選手がいるわけではないが、だからこそ総合力で戦ってほしい。ヒットが少なくても、バントや走塁でチャンスを作り、最少得点でいいから勝ち進んでもらいたい。
主将の米崎は入学した時に同部屋でした。1年生からレギュラーをはり、周りの選手に目を配れるしっかり者なので心配していません。勝負強い山蔭にも注目です。
雨で大会日程がずれているけど、1日の生活リズムを崩さず、緊張感を持って過ごしてほしい。選手同士で毎日野球について話し合うことも大切です。
去年は新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園がなくなった。甲子園は、ずっとあこがれだった。今でも行きたかったと思う。自分たちの代が行けなかった分、いまの選手たちには精いっぱい戦ってほしい。
3年生にとっては最後の大会。野球を楽しんでほしいと思うが、3年間の集大成という意味でも勝つことにもこだわってほしい。後輩たちの活躍を期待しています。(聞き手・羽賀和紀)