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広島新庄の甲子園顧みて 仲の良さ力に ベンチ内外一体

2021年8月13日09時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)に出場した広島新庄は、横浜(神奈川)に2―3と劇的なサヨナラ負けを喫し、涙の初戦敗退となった。それでも、選手たちは随所で好守や勝負強い打撃をみせ、「新庄野球」を存分に発揮した。5年ぶりに出場した夏の甲子園で輝きを放っていた。

     ◇

 序盤から広島新庄のペースだった。神奈川大会7試合で100安打94得点、チーム打率4割6分9厘の横浜打線を、広島新庄の誇る投手中心の堅守で抑え込んだ。

 先発右腕、花田侑樹君(3年)は立ち上がりから球が走り、得意のカットボールもさえた。広島大会では制球が定まらず苦しむ場面もあったが、「甲子園に向けて調整してきた」。この日は最速144キロと140キロ台の直球を連発した。

 好守も光った。瀬尾秀太君(3年)と大可尭明君(3年)は1年秋からの二遊間コンビ。六回にはきわどい球に大可君がとびつき、瀬尾君に送って併殺にするなど、投手をもり立てた。

 打線は五回、ベンチ入り唯一の1年生、河野優輝君がつまりながらも直球を中前にはじき返し、中前打で出塁した藤川蓮君(3年)をかえして先取点を奪った。九回には大可君、繁光力輝君(3年)、平田龍輝君(3年)の3連続安打に盗塁も絡め、1点を追加。「つなぐ打線」を掲げる広島新庄らしい攻撃だった。

 七回途中から登板した技巧派左腕、西井拓大君(3年)は「ピンチになるほど燃える」強心臓の持ち主。広島大会同様、冷静なマウンドさばきをみせた。だが九回、先頭打者に右前打を許しマウンドを降りた。

 3番手の左腕秋山恭平君(3年)は昨夏の交流試合、今春の選抜に続き、3回目の甲子園のマウンド。1年生から大舞台で経験を積み、新チームではリリーフを任された。広島大会決勝でも救援のマウンドに立ち、優勝の歓喜の輪の中心にいた。だが、この日はあとアウト一つのところでサヨナラの本塁打を浴びた。

 「ごめん」。うなだれ、涙が止まらない秋山君に、切磋琢磨(せっさたくま)してきた花田君は「よく投げた」と言葉をかけ抱きしめた。大可君は「秋山の最高のボールが打たれた。悔しいけど悔いはない」と話した。これまでの頑張りを近くで見てきた仲間たちは、誰も秋山君を責めなかった。

 「仲がよすぎる」と選手たちが口をそろえる今年のチームは、「皆の心をひとつに」という宇多村聡監督の信条の下、ベンチ内外の選手が一体となって戦うことで勝ち上がってきた。

 監督は試合後、「3年生みんな仲がよくて。一日でも、一試合でも長くこのチームで3年生と試合がしたかった」と語った。

 「甲子園優勝」の夢は後輩に託された。河野君は「甲子園に戻ってきて借りを返したい」と誓った。(三宅梨紗子)

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