東海大菅生「投手戦で勝機を」 大阪桐蔭戦に若林監督
2021年8月13日04時00分 朝日新聞デジタル
西東京代表の東海大菅生は、再び降雨順延となり、初戦が15日の第1試合になった。相手は強豪・大阪桐蔭。初戦に向け、両チームの担当記者がそれぞれリモート取材で若林弘泰監督と西谷浩一監督に話を聞いた。
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――甲子園入り後のチーム状況は
若林監督 西東京大会は準決勝、決勝が東京ドームで、涼しいなか、試合をやれました。関西の暑さを心配しましたが、慣れました。地方大会の疲れもとれ、いよいよ初戦を迎えられると思っています。
西谷監督 地の利もあり、順調。選手も早く試合がしたいという感じです。
――対戦相手の印象は
若林 印象は、みなさん分かっている通り。日本一のチームです。夏の優勝5回。たぶん、出場48校の監督は一番当たりたくないのが大阪桐蔭。(対戦する前に)どこかが倒してくれればいいと思っていました。
西谷 今春の選抜大会でベスト8。昨秋から安定して強く、バランスの良いチームという印象です。
――警戒する選手は
若林 打撃陣は中軸の池田陵真君、花田旭君。その前に走者を出さないようにしたい。投手陣はいい投手がたくさんいますが、松浦慶斗君、竹中勇登(はやと)君をどう攻略するかが課題です。
西谷 名前を挙げればきりがないくらいみんないい選手なので、なんとか食らいついて粘っていきたいと思っています。
――自分のチームで期待する、鍵を握る選手は
若林 エース本田峻也が試合をつくれるかが一番のポイント。そして、千田光一郎、堀町沖永が打つ中心となり、かき回して、得点できたらと思います。
西谷 全部員で戦うがモットーで、全員を束ねる主将の池田が攻守で、らしいプレーをしてくれたら勢いがつくと思っています。
――理想の試合展開は
若林 投手戦です。ロースコアで何とか食らいついていきたい。そうすれば勝機があると思います。選抜を経験しているので、落ち着いてできると思います。
西谷 簡単にいく相手ではないので、粘って粘って粘り抜く。みんなで校歌を歌いたいという気持ちで戦い抜きたいと思います。
――意気込みを
若林 監督として初めて甲子園に出た選抜大会(2015年)の初戦が大阪桐蔭。0―8と手も足も出ませんでした。甲子園のスタートが大阪桐蔭。今度は五分五分のがっぷり四つで、試合が終わった時に相手より1点多く取っていたいと思います。
西谷 初戦はタフなゲームになると思いますが、しっかり準備して粘り強い大阪桐蔭の野球を展開したいと思っています。(木村浩之、甲斐江里子)