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松商、史上初の「4元号勝利」 伝統の力輝く

2021年8月12日09時00分 朝日新聞デジタル

 4年ぶりの夏の甲子園に臨んだ長野代表の松商学園は、11日の1回戦で高岡商(富山)に17―4で快勝した。序盤の猛攻でたたみかけ、史上初となる四つの元号での甲子園勝利を達成した。次は、日程通りに進めば17日の第2試合で東北学院(宮城)と対戦する。

     ◇

 松商学園の猛攻を6打点の大活躍で引っ張ったのが副主将の織茂秀喜(3年)。長打3本を含む5安打を生み出した長さ83センチの黄色のバットには、ある物語があった。

 話は長野大会の前にさかのぼる。打撃の調子が上がらず悩んでいた織茂に、「これ使って」と自分のバットを差し出したのが同学年の高崎脩だった。

 高崎はもう、バットを公式戦で振ることがなくなっていた。長野大会の登録メンバーから外れたからだ。だから、大会前に練習する織茂らベンチ入り選手のことが「うらやましくて仕方なかった」。それでも、「織茂が頑張ってるのを見てきたから、自分のバットを使ってくれたらな」と思ったという。

 1学年上の兄、開さん(19)から譲られたバットだった。松商の遊撃手だった開さんは、昨年のコロナ禍による大会中止で、甲子園に挑戦すらできなかった。その兄の分まで、という思いも抱いて振り込んできたバットだった。

 託された織茂は「すごく打ちやすい」。体の近くで球を捉えられる感覚。みるみる復調し、長野大会は5割超の打率を記録した。

 「織茂が『このバットのおかげ』と言ってくれてすごくうれしかった」と高崎。自分や兄も、優勝に貢献できた気がした。

 甲子園出場が決まり、チームのバットは全て新調されたが、織茂は高崎のバットと同じモデルを選んだ。試合では使わないが、実は高崎のバットも宿舎に持ち込み、高岡商戦の前日に磨いたという。「脩や開さんの分も打つ気持ちでした」と話した。

 初戦を内野席で見届けた高崎は「織茂は自分の分も戦ってくれたかな。バットがもっと特別なものになったと思います」と話した。織茂は「みんなの分も全力で戦っていきます」と次戦の活躍を誓った。(高億翔)

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