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逆転負けの広島新庄、惜しまれる九回の攻撃 高嶋仁の目

2021年8月11日18時00分

 (11日、高校野球選手権大会 横浜3-2広島新庄)

 高めの球を狙ってバットを振り抜きましたね。横浜の緒方漣(れん)選手。1年生ですか。思い切りがよかったです。

 これが伝統の力なんでしょうね。絶体絶命のピンチから、1年生のひと振りで逆転してしまった。

 今日の横浜は、毎回のように走者を出しながら本塁が遠かった。攻めがちぐはぐというか、チーム一体となって攻撃していく迫力に欠けていると感じました。一対一で勝負しても、高校野球はうまくいきません。相手投手の攻略法を徹底する必要があったように思います。

 裏を返せば、それだけ広島新庄の投手陣がよかったということです。先発右腕の花田侑樹投手は制球力が抜群でした。右打者の外角、左打者の内角ギリギリを徹底して攻めていく。素晴らしい投球でした。

 七回に先頭打者を四球で歩かせたところで、スパッと左の西井拓大(たくと)投手に継投した采配も見事でした。八回までは完全に広島新庄ペースでした。

 だからこそ、惜しまれるのは九回の攻撃です。欲しかった追加点をようやく手にして2―0。なお無死二、三塁です。あと1点とれば、勝利を確実にできたように思います。ここは無死からスクイズを仕掛けてもよかった。相手にダメージを与えられるし、たとえ失敗しても、1点の大切さを選手の胸に刻み込むことができます。

 ぼくは智弁和歌山を率いていた第84回大会、東邦との2回戦で、3―1とリードしていた九回表に無死三塁からスクイズを仕掛けて成功させたことがあります。それだけ4点目が欲しかった。試合後、東邦の阪口慶三監督(現・大垣日大監督)に「あれはねえだろ」と叱られましたが、阪口さんにとっても絶対に与えたくなかった1点だったんです。

 こういう点をとれるか、とれないか。それによって、不思議と次の展開が変わってくるものです。

 だけど、この敗戦がまた広島新庄を強くしてくれるはずです。甲子園はそういうところです。

 両チームとも投手陣がよく、バックも無失策。引き締まった好ゲームでした。これで横浜は勢いづきますよ。次の智弁学園(奈良)戦も、ええ試合になるでしょうね。(前・智弁和歌山監督)

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