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日本航空、初戦突破

2021年8月11日09時00分 朝日新聞デジタル

 【山梨】駆けつけた仲間や保護者らの応援を力に変え、粘り強く戦った。試合前に選手や監督は繰り返した。「少ないチャンスをものにする」。その言葉通り、後半に勝負強さを発揮した。甲子園での勝利は2005年夏以来。次戦は16日。新田(愛媛)と対戦する。

     ◇

 待望の長打だった。

 八回裏1死二塁。初球の外寄りの直球をとらえた。打球はぐんぐん伸び、右翼フェンスに直撃。打球を見ながら、一塁を蹴り、ガッツポーズも出たが、フェンスに当たったのをみて、肩を落とした。「(スタンドに)入ると思ったので、まだまだ練習不足です」

 本塁打はチーム最多の高校通算24本。打撃には自信があった。しかし、山梨大会では力を発揮できず。「甲子園でこそ打ちたい」と練習に取り組み、その思いが実った1本だった。

 守備でも好プレーが光った。互いに無得点で迎えた六回表2死一、二塁のピンチ。中堅手として、相手打者の中前安打を本塁へ直接返球し、先制を許さなかった。「1点与えたら一気に流れが相手にいってしまうと思ったので、アウトにすることだけを考えて投げた」

 攻守ともに活躍できたのは、ヴァデルナ・フェルガス投手(3年)が粘り強く投げている姿があったから。「ヴァデルナがいい投球してくれたから、自分も頑張ろうと思った」。六回に入る前には、ヴァデルナ投手から「そろそろ打ってくれよ」と言われ、「次、打つわ」という会話もあったという。

 なかなか調子が上がらなかった山梨大会でも三番打者として出場。復調を信じて中軸に置いた豊泉啓介監督は「甲子園で打つためにためていたのかな」。

 そんな監督に対して「我慢して使ってくれていたので、その期待に応えたかった」。

 両親からも「甲子園では打てよ」と言葉もかけられていたという。「まだ1本しか打てていないので、2回戦以降で良い報告をしたい」(玉木祥子)

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