スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

東明館 初勝利ならず

2021年8月11日09時00分 朝日新聞デジタル

 【佐賀】甲子園初出場の東明館は開幕日の10日、第3試合で日本航空(山梨)と対戦した。学校関係者約650人が応援に駆けつけた。「甲子園で1勝」の目標を掲げて臨んだが、終盤に失点を重ね、0―4で敗れた。

     ◇

 甲子園の大舞台のピンチでも、ポーカーフェースは崩れなかった。中盤まで失点を許さなかった2年生エース、今村珀孔(はく)が六回、相手にダブルスチールを決められ先制を許した。マウンドの円陣で先輩から声をかけられた今村は表情を変えず、唇の端を少しゆるめただけだった。

 主将の加藤青空(そら、3年)は「どんなときもひょうひょうと投げる様はすごい」と評する。今村は「試合に入ると、全身にカーッとスイッチが入る感じになる」と語る一方、「感情をみせると、足で揺さぶられるなど相手につけいる隙を与えるから」。それがポーカーフェースの理由だ。

 背番号「1」を託されたのは昨秋の県大会前。先輩投手の代わりに得たエースナンバーだった。「いつも通りの平常心を」とマウンドで言い聞かせた。テンポの良い投法と低めをつく真骨頂の投球を、この日も試合の中盤まで見せた。

 中学時代はほぼ無名だった。東明館入学後、投げる動作のとき、利き手とは逆の左手のグラブの角度を変えると球速が伸び、より投球の緩急がついた。

 甲子園では八回、相手打線に捕まった。試合後のオンライン会見で「あこがれの甲子園でいつも以上に気持ちが入った。力尽きた」と今村は言った。会見の途中、「もう3年生と試合ができないのがくやしい」と語ったとき、一瞬みけんにしわを寄せ、天に視線をはわせた。すぐに視線を戻し、「来年は九回まで投げきれる体力を持って帰って来る」。来年を期すポーカーフェースの顔がそこにあった。=敬称略(大村久)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ