スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

新田、静岡との初戦を制す 夏の甲子園、初勝利

2021年8月11日09時00分 朝日新聞デジタル

 10日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した第103回全国高校野球選手権大会で、愛媛代表の新田は好投手を擁する静岡代表の静岡を接戦の末に破り、1回戦を突破した。1947年の創部以来、夏の甲子園初勝利。2回戦は大会第7日第3試合(16日午後1時開始予定)で、山梨代表の日本航空と対戦する。

     ◇

 七回裏、同点に追いつかれた直後。なおも1死一塁で、相手の9番打者の勢いのある打球が、中堅を守る自分の頭上を襲った。

 「長打にしたら、1点取られる。意地でも取ってやる」

 とっさに足が動いた。打球に向かって全力疾走し、ダイビングキャッチ。すぐに起き上がって返球し、飛び出していた一塁走者もアウトにした。相手の反撃の勢いを止めた。

 「意外性のある選手」。長谷川聖天(せいや)選手(3年)を、岡田茂雄監督はそう評する。「みんなが打てない投手を打ったり、打たれたと思ったら打球の先にいたり。つかみどころのないやつ」

 初めての夏の甲子園での初戦。その「意外性」が、存分に発揮された。

 好捕には伏線があった。

 四回裏、先頭打者に同じような軌道の打球を打たれて捕れず、二塁打にされていた。そのとき、こみ上げる悔しさと同時に、台風一過の上空を流れる風の強さを冷静に感じ取っていた。

 「あの打球を意識していたから球の軌道にうまく入れた」。チームの危機を救うファインプレーは「たまたま」ではなく、計算し尽くした動きの結果だった。

 その直後の八回表。今度は打撃で見せた。1死一、二塁から左前打でつなぎ、満塁の好機を作り出す。次打者の入山雄太選手(3年)が右翼線に二塁打を放って2点を勝ち越し、試合を決めた。

 この日、長谷川選手は4打数3安打。1番打者の役割を果たし、試合後、「過去で一番、出来が良かった」と声を弾ませた。

 チームはかつて「ミラクル新田」と称された。「今日はミラクルというより、実力だと思う」。奇跡に頼らず、自力で夏の初勝利をつかみ取った。(照井琢見)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ