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甲子園と小児科医、二つの夢追った米子東の三塁コーチ

2021年8月10日19時54分 朝日新聞デジタル

 (10日、高校野球選手権大会 日大山形4-1米子東)

 米子東・小西康太郎には二つの夢があった。一つは、甲子園に立つこと。もう一つは、小児科医になることだ。

 幼い頃、小児ぜんそくを患い、かかりつけの病院に入院した。うまく呼吸ができず、苦しくて心細くなったとき、小児科の先生が「大丈夫だよ」と安心させてくれた。「こんな医者に自分も」とあこがれた。

 中学までは捕手。進学校の米子東に入学し、野球には区切りをつけるつもりだった。でも、「両立できるなら」と思って、1週間遅れで体験入部に参加した。後に二塁の座を争うことになる主将の長尾泰成が「一緒に頑張ろう」と熱心に誘ってくれた。高い意識で練習に取り組む姿に刺激を受け、本気で甲子園を目指そうと決めた。最初は周囲に追いつくので精いっぱいだったが、昨秋には控えの内野手でベンチ入りした。

 野球で培った、時間を大切にする考え方は、勉強にも生きた。通学は列車に揺られて片道45分。無駄にはしなかった。

 野球を教えるなど部は地域の子どもと交流を続けている。どうすれば楽しんでくれるのかとかける言葉や表情を工夫した。「小児科医もこんな気持ちなのかな」。好きな時間だった。

 鳥取大会よりもずいぶん大きく感じる応援を背負いながら、三塁コーチを務めた。4点を追う九回の攻撃。無死一、二塁から、遊撃を襲った打球がこぼれた。両腕をちぎれんばかりに回した。「踏ん切りをつけられた。明日からはもう一つの目標に向かって勝負します」

 真っ白なユニホームを着るのはこの日が最後。次は白衣だ。(高岡佐也子)

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