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小学校時代にガラス割りすぎて…名電主将の母校にネット

2021年8月11日07時50分 朝日新聞デジタル

 田村ネット――。京都府舞鶴市の小学校にそう呼ばれる高さ約12メートルのネットがある。全国高校野球選手権大会で11日第4試合に登場する愛工大名電(愛知)の田村俊介主将の名前を冠したものだ。きっかけは、ここで育った田村君が市長に打ち明けた、ある「悩み」だった。

 2014年8月、舞鶴市役所に市立中舞鶴小学校の児童らが、学童軟式野球の西日本大会で準優勝した報告に訪れていた。

 「何かしてあげられることはありませんか」。多々見良三市長が問いかけると児童の一人が手を挙げた。「僕の打球がフェンスを越え、家のガラスがよく割れるので困っています」。5年生の田村君だった。

 同小グラウンドの右翼線は約50メートルで、高さ7メートルのフェンスがあった。チームの西川幸満監督(65)は「小学生だとフェンスに届く子もめったにいない」と言うが、田村君の打球は軽々と越えていった。

 父親の俊之さん(54)は、「右翼後方の家の窓ガラスは全部割りました。俊介を小さい頃から知っている方なので『何枚割ってもいいですよ』と言ってもらってはいましたが、弁償が大変で」と苦笑いする。

 翌年3月、高さ約12メートルの金属柱4本が立ち、幅27メートルにわたりネットが張られた。総事業費430万円。多々見市長は「規格外の素質を持つ子が力を加減したら可哀想。思い切り打っていいよ、という気持ちで設置した。同じように頑張る子どもたちへのメッセージにもなったかと思う」と話す。

 小学校を卒業すると、田村君は舞鶴を飛び出し、高知県の明徳義塾中学へ。高校は愛工大名電に進み、投打の主軸に成長した。

 「絶対ホームラン打ちこめよ」。いまも舞鶴で子どもたちを指導する西川監督は、かつての教え子にLINEでメッセージを送った。「2本打ちます」と返って来たという。(大野宏)

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