東北学院 選手たちの体調、先輩トレーナーが目光らす
2021年8月8日09時00分 朝日新聞デジタル
【宮城】春夏通じて初の甲子園となる東北学院の選手たちの活躍を支えるのが、野球部OBのトレーナーだ。
選手たちは7日、午後3時ごろから大阪府枚方市の球場で汗を流した。氷の入った袋を手に、その様子を見守るのは、チームに同行するトレーナーの佐藤洋(ひろし)さん(30)だ。「調子はどう?」。選手に声をかけながら、グラウンドの隅でストレッチを手伝った。
佐藤さんは現在、仙台市内で整骨院を営む。ふだんから選手5人ほどが足を運ぶ。今回も、宿舎のホテルの一室を施術室とし、選手たちの体の状態を確認している。
加藤翔也君(3年)が「気軽に話せる、チームのお兄さん的存在」と話せば、渡辺徹監督も「体調面だけでなくメンタル面でも支えてもらっている」と信頼を寄せる。
自分たちが果たせなかった夢をかなえた後輩たち。佐藤さんは「彼らが一番良いコンディションで試合に臨めるように、監督陣と選手の橋渡し役になれれば」と話す。(近藤咲子)