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規格外ルーキー、原点は高校時代に 阪神・佐藤輝明選手

2021年8月11日15時15分 朝日新聞デジタル

 プロ野球阪神タイガースの規格外ルーキーは、甲子園への出場経験はないが、いま開花している力は高校時代に蓄えたものだという。コロナ禍で白球を追ってきた球児たちに、「成長を」とエールを送る。

 佐藤輝明選手(22)。そのスケールの大きさは、見る人の度肝を抜く。

 1試合3本のホームラン、初めて4番打者として出場した試合での逆転満塁本塁打……。堂々たる体格から生み出される圧倒的なパワーを物語るエピソードには事欠かない。シーズン前の練習試合では、球場のスコアボードを越える特大本塁打を放ち、その速い打球は、手だれのテレビカメラマンさえ追うことができなかったという。

 原点は高校時代にある。

 「家から近い」と入学した仁川学院(兵庫)は、甲子園に出場したことがない。サッカーをやるか野球を続けるか迷ったほどだ。それでも2年生の時、「将来何をしようかと思った時にプロ野球選手が面白そうだな、と。根拠のない自信みたいなものが出てきて、頑張ればなれるんじゃないかと思った」。

 そこから行動に移せるところが「並」ではない。

 「技術以前に、一番足らないのが筋肉だと思った」と、友人に勧められたジムでウェートトレーニングを始めた。今でも「筋トレの師匠」と呼ぶトレーナーの下で食事の大切さを教わるとともに、トレーニングに励んだ。

 「足も速くなり、肩も強くなり、打撃でも飛距離が伸びた。いいことばかり」。高校通算本塁打は20本。入学時から身長は10センチ伸び、体重は30キロ増えた。

 ただ、「甲子園」は夢のまた夢だった。

 「強豪校の頑張ったところが出るもの。甲子園に行きたいと思ったことはあまりなかった」。3年夏は兵庫大会初戦で5回コールド負け。高校野球はあっけなく終わった。

 そんな選手が今、高校球児が憧れる阪神甲子園球場を本拠に、同学年の「野球エリート」としのぎを削っている。

 自らが地方大会初戦でコールド負けした夏、東北楽天ゴールデンイーグルスの早川隆久投手は木更津総合(千葉)で甲子園8強。埼玉西武ライオンズの今井達也投手は作新学院(栃木)で全国制覇した。同学年の選手に対しては「今、同じ舞台でやれていることが全てだと思う」。サラッと口にする。

 そう思えるのは、「今、めちゃくちゃ楽しんでます」と胸を張れるからだ。

 「楽しむ」は、「勝利」という結果には恵まれなかった高校時代から貫く姿勢だ。きついウェートトレーニングに取り組めたのも、「一番打ちたいのが本塁打だった。トレーニングの結果、本塁打をたくさん打てたことが楽しかった」。

 2年越しの夏の選手権を迎える高校球児にも「楽しんでほしい」と言う。

 「(コロナ禍で)いろいろ制限があってやりにくい部分もあると思うけど、そのなかでも成長することはできる。成長を感じとれれば、楽しくなって、また頑張れる」。歩んだ道を振り返るかのように言葉を紡いだ。(岡田健)

     ◇

 さとう・てるあき プロ野球阪神タイガース内野手。1999年3月13日生まれ。兵庫県西宮市出身。仁川学院を出て、近畿大に入学。関西学生リーグでは1年春から打線の中軸を担い、4年間でリーグ通算記録を塗り替える14本塁打を放った。昨秋のドラフト1位で阪神に入団し、今季はルーキーながら開幕スタメンを勝ち取り、4番を打った試合もある。身長187センチ、体重94キロ。

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