スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

高校時代の経験、プロでも生きる 巨人・秋広優人選手

2021年8月5日14時15分 朝日新聞デジタル

 「甲子園」がなくなった昨夏、東京では独自大会が開かれた。二松学舎大付からプロ野球読売ジャイアンツ入りした秋広優人内野手は東東京大会の準々決勝で敗退。甲子園のない最後の夏を、どう過ごしたのか。3年間はどんな時間だったのか。「103回目の夏」に挑む後輩たちに向けたメッセージを聞いた。

 ――昨夏。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国高校野球選手権大会が戦後初めて中止された。

 高校時代は寮生活。24時間一緒にいるような仲間たちと、ひとつの夢に向かった。その「甲子園」がなくなってしまった。自粛中は寮も解散。自宅に戻った時、中止のニュースを見た。甲子園に向けて努力してきたので、すごく悔しい思いはありました。

 気持ちを切り替えるのには時間がかかった。久しぶりにグラウンドで全員で集まった時に、一番最初に市原勝人監督が「次の目標『独自大会優勝』に向かって、また頑張ろう」という話をしてくれた。目標ができて、ようやく気持ちを切り替えられました。

 1カ月半の自粛中は、公園でキャッチボールをしたり、野球部の仲間と河川敷で練習したり。閉鎖されているところが多かったけれど、できることを探してやった。打撃も投球も、インターネットでプロ野球の映像を見て勉強しました。

 ――背番号「3」で臨んだ独自大会の東東京大会では4試合に先発登板し、4番も務めるなど投打に活躍。準々決勝の大森学園戦は四回途中3失点で降板。追い上げたが1点差で敗れた。

 正直、負けるとは思っていなかったので、悔しかった。敬遠もあったけどチャンスで決めきれなかったし、自分が投げて点を取られてしまった。甲子園がなくなり、独自大会で優勝したい思いが強かったのに、その夢も途絶えた。すごく悔しくて……泣きました。

 ――負けた試合は4試合目の登板だった。市原勝人監督は「投手としてはそろそろ限界かなと思っていた」と振り返る。「他の投手で、という気持ちもあったけど、それで勝つのと秋広で負けるのでは、あの大会に限って言えば、秋広で負けることを取った。勝っても負けても泣けるような大会にしようという目的があった。ちゃんとした戦いができたんだと思う」

 今年の3年生も、思うように野球ができなかったと思います。昨年も思うようにいかない時期が続いたけれど、周りから「そういう経験が次の人生のステージでも役に立つ」と言ってもらえた。甲子園に向けてやってきた練習や日々は無駄ではなかったと感じてます。どんな状況であろうと、ぶれずに一つの目標に向かってチーム全体で頑張ってやることが大事だと思います。

 ――今夏の東・西東京大会は準決勝と決勝が東京ドームで行われた。

 プロ野球と言えば東京ドーム、という印象が自分はあった。そういうところでプレーできるのは楽しいし、いい経験。球児たちには目に焼き付けてきてほしい。東京の高校球児たちはずっと(決勝を)神宮でやってきて、東京ドームは誰も経験したことがない。ドームに向かって、その先の甲子園に行けるように頑張ってほしい。

 自分は甲子園には行けなかったけど、濃い3年間を過ごせた。高校時代の経験はプロに入っても生きているし、これからも生きてくる。悔いのない夏を過ごして、『いい3年間だった』と振り返れるような夏を過ごしてほしい。自分は、過ごせたと思う。(構成・野田枝里子)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ