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8月1日の高校野球 広島

2021年8月2日04時00分

 広島大会の決勝が1日、尾道市のしまなみ球場であった。広島新庄が祇園北を12―0で破り、5年ぶり3回目の優勝を果たし、86チーム(90校)の頂点に立った。春夏連続の甲子園出場の切符を手にした。広島新庄は初回5点を奪い、その後も着実に加点し、初優勝をめざした祇園北を突き放した。全国選手権大会は3日に組み合わせ抽選会がオンラインであり、9日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

     ◇

 「全力で楽しんでやろう」。決勝の先発マウンドに広島新庄の背番号「18」、西井拓大(たくと)君(3年)が堂々と上がった。

 初回、2安打を浴び、いきなりピンチを招いた。それでも「あせりはなかった」。二回以降は左腕から得意のスライダーやチェンジアップを繰り出し、三振の山を築いた。六回まで毎回三者凡退に打ちとり、7回被安打2、10奪三振の好投。大舞台でも持ち前の冷静さを発揮し、全く緊張することなく圧倒した。

 今大会は全6試合で登板し、「想像よりはるかに上」と自負する活躍をみせた。序盤に大量リードを許した準決勝では2度、マウンドを託された。延長12回にもつれこむ激闘で「苦しかった」と本音をもらすが、安定した制球力で延長の3回をいずれも3人で打ちとった。

 負けん気はチーム内の競争で培われた。広島新庄には「左右のエース」と称される右腕の花田侑樹君(3年)と左腕の秋山恭平君(3年)がいる。今春の選抜大会では2人が継投し、初戦を突破。西井君はボールボーイとして見守った。「うらやましかった」。昨年11月に左肩を故障し、約4カ月間投げることができなかった。「次こそは自分も」。そう誓った。

 故障を乗り越えて臨んだ春の大会で、花開いた。「やっと投げられる」。喜びを爆発させるかのように県大会で力投をみせた。中国大会初戦では公式戦初の完投を果たし、今夏の鳥取代表の米子東を破った。

 今大会に向けては、さらにウェートトレーニングに力を入れた。「限界まで追い込むことで苦しいときに心が折れなくなった」

 大好きな家族の支えも力になった。この日、故郷の奈良から応援に駆けつけた両親や妹2人に、活躍する姿をみせたかった。小学4年の妹は兄の背中を追うように昨年から野球を始め、投手として練習に励む。

 「けがのときも家族が支えてくれた。感謝しかない」。甲子園で1試合でも多く投げることが何よりも恩返しになると思っている。(三宅梨紗子)

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