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8月1日の高校野球 東京

2021年8月2日04時00分

 第103回全国高校野球選手権東・西東京大会は1日、東京ドーム(東京都文京区)で東大会の準決勝があり、決勝のカードが決まった。

 第1試合の関東第一―修徳は、それぞれのエース市川と床枝が好投。中止の102回大会を挟んで2大会連続優勝を狙う関東第一が、2013年以来の頂点をめざした修徳を振り切った。14年以来の決勝進出をめざす帝京と、3年ぶりの甲子園を目標にする二松学舎大付が激突した第2試合は、帝京が一回に安打を集めて先取点を挙げたものの、二松学舎大付が五回に集中打で逆転。追いすがる帝京を振り切った。

 2日の決勝は、同球場で西大会、東大会の順に行われる。

     ◇

 3点差を埋められぬまま、帝京は九回を迎えた。先頭は三振に倒れたが、代打の2年生大塚智也が三塁打。犠飛で1点をかえし、安打と死球で2死一、二塁。4番尾瀬雄大(3年)へつないだ。

 「回してくれ」。信じて見つめた次打者席の主将・武藤闘夢(とむ)(同)の視線の先で、大きな飛球が中堅手のグラブに収まった。武藤は相手の校歌を聴く間、涙を止められなかった。

 苦労の多い1年だった。先輩は昨夏の独自大会で東東京を制したが、新チームになった昨秋は2回戦、今春は1回戦敗退。「先輩から受け継いだ『強い帝京』を守らなければ」と思うほど焦り、練習の成果が見られない仲間に強く当たることもあった。

 空回る武藤を助けてくれたのは、副主将の野宮(ののみや)夢咲(むさ)(同)と横堀樹(同)だ。「お前はプレーに専念しろ」。仲間にきつく接したり、試合で思うような結果が出せなかったり。武藤が悩んでいると、ふたりは決まってこう言った。

 野宮も横堀も、控えに回ることが多かった。練習で率先してチームを見渡し、指示を出す野宮。試合の時、ベンチで仲間を盛り上げる横堀。武藤がみけんにしわを寄せていると、「肩の力抜けよ」とふたりが笑う。いつの間にか主将としての焦りが解け、仲間とのコミュニケーションを大切にするようになった。

 今大会、遊撃手の武藤は好守備でチームを引っ張った。対戦した打者は「いい当たりを安打にしてくれない、とんでもない遊撃手」と評した。しかしこの日、唯一失点した四回は、武藤の失策から始まった。今大会で唯一の失策。「自分のせい。試合に出られない仲間を甲子園へ連れて行きたかった」と目を腫らす武藤に、仲間たちは言った。「武藤がいたからここまで来られた」。ノーシードから準決勝までたどりつき力尽きた帝京に、スタンドからは割れんばかりの拍手が送られた。=東京ドーム(御船紗子)

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