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高校で始めた投手、プロ注目にまで成長 悔やまれる2球

2021年8月1日17時51分

 (1日、高校野球東東京大会準決勝 関東第一4-1修徳)

 今大会ノーシードの修徳を準決勝まで牽引(けんいん)してきたエース床枝魁斗(3年)。「関東第一を目指してやってきました。やっと、土俵に立てます」。準々決勝のあと、そう声を弾ませていた。だが、春の王者は、わずか2球の失投を見逃してくれなかった。

 ともに複数のプロ球団が注目する右腕同士の投げ合い。いきなり152キロを計測した相手の投球に、「1点勝負になる」と自分に言い聞かせていた。先に失点できない。だが――。

 安打と四球で2死一、二塁とされた三回。相手4番に甘いスライダーを中前にはじき返され、二塁走者が生還した。先に失点し、動揺したという。「投げ急ぎました」。次打者の初球。再び甘く入った変化球を左翼席に運ばれた。

 ここまでの5試合で、修徳は3点しか失っていなかった。その総失点を上回る4点を、わずか2球で失った。そして、この4点をはね返せなかった。2年生の4番佐藤大空が準々決勝のサヨナラ満塁弾に続く2試合連続の本塁打で1点を返したが、そこまでだった。

 中学まで外野手だった床枝。荒井高志監督が、投手としての適性を見抜いた。入学後の練習初日。投手陣の練習に入るよう指示されたときは、「『え、自分っスか』という感じでした」と振り返る。ゼロから投手としての指導を受け、125キロだった球速は145キロに。そして、プロ注目の右腕としてこの夏を迎えた。

 昨秋から背番号1を背負い「勝利を期待される投手になる」「何としても甲子園に行く」と誓っていた。だが、かなわなかった。

 試合に敗れ、整列を終えると、投げ合った関東第一のエースの手を握った。「頑張って」。一生懸命、笑顔でそう声をかけた。だが、次の瞬間に涙があふれた。肩をふるわせながら、相手の校歌を聞いていた。

 プロ入りか、進学か。まだ心は決まっていない。だが、いつかもう一度、この東京ドームのマウンドに立つと決めている。=東京ドーム(抜井規泰)

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