第103回全国高校野球選手権島根大会、きょう決勝
2021年7月29日09時00分 朝日新聞デジタル
第103回全国高校野球選手権島根大会は29日、出雲市の県立浜山公園野球場で決勝がある。ノーシードから強豪を破って勝ち上がってきた大社と、2大会連続の甲子園出場を狙うシード校の石見智翠館が、頂点を目指して激突する。(榊原織和)
■投打に強さ 堅い守備
2大会連続の甲子園出場に王手がかかる石見智翠館は、準決勝で県内屈指の好投手を打ち崩し、持ち前の強打を見せつけた。
打線は3番の岡田が打率5割と好調で、ここまで4試合中、3試合で複数安打を放った。山崎琢も5割近い打率を誇る。準決勝で3点本塁打を放った伊藤はチームトップの打点6をあげ、勝負強い。
投手陣は、右のエース山崎琢が球威のある球を武器に、14回を投げて13奪三振で失点0。左の山本由も9回を投げて無失点と安定する。守備も失策1と堅く、全体的にすきが無い。
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山崎凌夢主将 攻守でチームに勢いが出てきた。甲子園に行くという気持ちなら、どこにも負けないことを示す試合をしたい。
■確実に得点 投球安定
古豪・大社が29年ぶりの甲子園出場をかけて戦う。春の県大会は地区予選で初戦負けだったが、今大会はシード校の矢上、昨夏の独自大会優勝の益田東を破り、勢いに乗っている。
チーム打率は3割3分を超え、毎試合6得点以上で勝利してきた。小村はランニング本塁打1本を含め、今大会3本塁打を放っている。山根も準決勝で2本塁打。打線に切れ目がなく、好機を確実に得点に結びつける勝負強さもある。
投手陣はエース北野が矢上戦で連打を許さず、1失点完投。森山らも安定した投球を見せている。
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清重瞭太主将 28年間、決勝に出ても甲子園は遠くて、その歴史を変えようとやってきた。あと一歩、全力で甲子園を取りに行く。