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7月28日の高校野球 広島

2021年7月29日04時00分 朝日新聞デジタル

 広島大会は28日、順延となった準々決勝1試合が尾道市のしまなみ球場であった。西条農が序盤から敵失や暴投に乗じて確実に点を重ね、高陽東を下し、優勝を果たした1993年以来28年ぶりの準決勝進出を決めた。呉と祇園北、広島新庄と4強が出そろった。準決勝2試合は30日、しまなみ球場で行われる予定。

     ◇

 3点差を追いかける展開。五回、1死二塁で高陽東の1番打者、尾方伶伊(れい)君(3年)が打席に立った。

 「初球から振ってチームを勢いづけよう」。その初球、狙っていたスライダーを中前に運び、1点を返した。笑顔がはじけ、反撃ムードを盛り上げた。

 「春の借りを返そう」。そう決めて臨んだ。西条農とは今春の県大会2回戦でも対戦した。速球に力があり、スライダーの切れが良い相手エース沖田琉弥君(3年)にチームは2安打に抑えられ、0―9で7回コールド負けを喫した。

 組み合わせが決まると、同じブロックにいた西条農との再戦を意識した。「沖田対策」として、ピッチングマシンにスライダーや140キロの直球を設定し、打撃練習を重ねた。初球から振ろうと決めたのも、春に積極的にいけなかった悔しさからだ。

 この日、尾方君は沖田君から2安打を放った。チームも計8安打。だがあと一本が出なかった。「最後まで攻めきれなかった」。声を震わせた。

 スランプを乗り越え挑んだ夏だった。尾方君は昨秋と今春の大会で思うように打てず、苦しんだ。大学に進んだ一つ上の先輩にバッティングの動画を送り、フォームのアドバイスをもらった。前主将は今大会の試合前夜、必ず電話をくれた。「楽しめよ」「強い気持ちで打席に入れよ」。10分ほどの会話だったが、緊張がほぐれ、モチベーションが上がった。

 4回戦で強豪広陵を破り、さらなる高みを目指したが、かなわなかった。それでも全力で戦いきった。「楽しい夏でした」。最後は晴れやかな表情だった。(三宅梨紗子)

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