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強豪校に進んで挫折した2人が定時制へ バッテリー再び

2021年7月28日13時39分 朝日新聞デジタル

 小・中学生の時からバッテリーを組んでいた。高校はそれぞれ別の強豪校に進み、挫折した。そんな2人が地元の定時制高校で再びコンビとなって、全国高校野球選手権大阪大会を勝ち上がってきた。

 堺(堺市)の投手竹内捷人(はやと)君(3年)と捕手の石田幸樹君(3年)は、小学生の時はソフトボールで、中学生の時は地元の少年野球チームで、ずっとバッテリーを組んできた。

 中学卒業後、2人はそれぞれ大阪を離れ、甲子園常連の名門に進んだ。「甲子園で会おう」と誓い合った。

 だが、それぞれの進学先で先輩や監督との関係に苦しんだ。2人とも1年の夏には学校を辞め、地元に戻った。

 「人を信用できなくなった。野球も嫌になった」という石田君。野球はあきらめて就職しようと思ったが、せめて高卒の資格を、と働きながら勉強できる堺の定時制に転入した。

 担任は野球部の塚本寿監督(62)だった。「野球を嫌いなままやめてほしくない」と、熱心に野球部に誘ってくれた。でも石田君は気が進まなかった。

 そんな時、竹内君も後を追うように、定時制に転入してきた。竹内君はすぐに野球部に入った。

 「自分だけ現実逃避していていいのか」。石田君は自問し、数週間遅れて入部した。現主将の鳥羽勇太君とキャッチボールをしていると「ここでなら楽しく野球ができそう」と感じた。

 2人は再びバッテリーを組み、まもなく主力として活躍するようになった。

 堺は部員30人のうち8人が定時制の生徒だ。竹内君はスーパーで、石田君はガソリンスタンドで午前中働いてから部活に向かう。その後、午後5時35分から夜9時まで授業を受ける。

 おとなしい竹内君と、明るく話し好きな石田君。「凸凹で、お互い尻ぬぐいしあってます」と石田君。

 大会中、マウンドで竹内君の調子が崩れると、すかさず石田君が駆け寄る。一時は野球も人も嫌になったという彼だが、その表情は明るく、楽しげだ。

 堺は28日、8強をかけた5回戦に挑み、3-4で大阪電通大に破れた。(甲斐江里子)

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