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北海を優勝に導いた捕手 「感動的でした」母親も涙声に

2021年7月28日10時34分

 (27日、高校野球南北海道大会 北海8-6札幌日大)

 満面の笑みで突き上げた右手には、最後の打者を三振で仕留めたウィニングボールがあった。2人の投手をリードし、優勝に貢献した北海の捕手、大津綾也(りょうや)選手(3年)は幾重もの苦悩を越え、ここにいた。

 「自分のせいで負けた」を、何度も経験した。一度目は昨夏の独自大会。準々決勝の札幌大谷戦で捕逸し、延長十回サヨナラ負けを喫した。先輩たちの高校野球を自分が終わらせてしまい、野球をやめたいと思った。春の選抜大会でも、捕逸でピンチを招いて追いつかれ、神戸国際大付に延長十回サヨナラ負け。「あれも自分のせい」

 強肩を見いだされ、本格的に捕手を始めたのは2年生の夏からだ。変化球が得意な木村大成投手(同)の球を受けるのは難しかった。「命がけ。突き指をかばっては、また突き指した」。必死で努力をしながら、「守り勝つ」スタイルの北海でエースを支えた。

 「監督、コーチ、先輩たち、そして親へまずひとつ恩を返せてよかった」。大津選手は、試合後にそう言った。北檜山で母ひとり子ひとりで育った。「野球をやる中で、本当にたくさんの人に面倒を見てもらった。綾也は野球に育ててもらった」と母・由香さんは話す。

 救援した吉野龍生投手は小学校1年生からのチームメートで、最後は幼なじみ2人で守り切った。「感動的でした。綾也が何度も胸をたたいて『ここだぞ』と伝えているのが分かった」。試合を見守った由香さんは、涙声で話した。

 「またお前のせいで負けるぞ」。監督や部長からは、毎日のように言われてきた。そのたびに「なにくそ」と、やる気が湧いた。選抜で敗れた試合の後、大津選手は「夏がある」と話した。その言葉どおり、もう一度、あの大舞台で勝負に挑む。(川村さくら)

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