スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

高校野球徳島大会を顧みて 実力拮抗、連日の好試合

2021年7月28日09時00分 朝日新聞デジタル

 2年ぶりに開かれた徳島大会は、阿南光が25年ぶり2度目の夏の甲子園出場を決めて幕を閉じた。2週間にわたった出場校の熱戦を振り返る。

 今大会は、不戦勝となった1試合を除く全27試合のうち、コールドゲームは4試合のみ。全29試合で11試合がコールドゲームだった一昨年の大会に比べ、実力が拮抗(きっこう)した好試合が連日繰り広げられた。

 緊迫した試合の一つが、2回戦の鳴門―池田戦だ。昨夏の独自大会を含め「夏3連覇」の鳴門を相手に、今夏大会屈指の好投手、篠原颯斗君(3年)が最速140キロ台後半の直球で力投。池田が中盤に逆転し、終盤の追い上げもかわして王者鳴門を打ち破った。準決勝で惜しくも敗れたものの、かつて甲子園春夏3度の優勝を誇った古豪の復活を印象づけた。

 その池田を準決勝で破った生光学園は、2年生エース奥浜宏平君が活躍。積極的な走塁で好機を広げて得点を重ねる攻撃も見せ、3年ぶりの決勝進出を果たした。

 鳴門渦潮や徳島北など強豪校がひしめくブロックを勝ち上がった阿南光は、攻守で底力を見せつけた。2年生エース森山暁生君は、最速140キロ超の速球と多彩な変化球を使い、初戦から2試合連続完封。準決勝では、4強で打率最高の徳島商を1失点に抑えた。打線も同点で迎えた九回に犠飛で決勝点。勝負どころでたたみ掛ける試合巧者ぶりが光った。

 決勝での阿南光と生光学園の戦いは、最終決戦にふさわしい手に汗握る好ゲームとなった。生光学園は初回、連投の疲れが残る森山君の立ち上がりを攻め、2点先制。しかし、阿南光も三回までに岡川涼弥君(3年)の2本の適時打で同点に追いつき、勝敗の行方は終盤にもつれ込んだ。

 九回の土壇場で試合を決めたのは阿南光だった。失策を逃さず手堅く好機を広げ、矢野隆太君(2年)のサヨナラ打で優勝。試合前に「3点以内の1点差勝負」と語っていた阿南光・中山寿人監督の予想通りの試合展開となった。

 この他にも印象に残る数々の試合があった。内野ほどの広さしかないグラウンドで工夫して練習を続け、池田辻に善戦したつるぎの1回戦、「打って勝ちたい」という選手たちの希望で打撃練習を重ね、生光学園に本塁打で一矢報いた阿波の準々決勝――。どの試合にも、選手たちや指導者、支える保護者や地域の人たちの熱い思いがこもっていた。

 コロナ禍に苦しみながらも、数多くのドラマを見せていただいた多くの皆さんに、担当記者として感謝申し上げたい。(吉田博行)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ