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7月27日の高校野球 広島

2021年7月28日04時00分 朝日新聞デジタル

 広島大会は27日、準々決勝の3試合が2球場であり、広島新庄と呉、祇園北が4強入りを決めた。選抜大会に続いて甲子園をめざす広島新庄は、花田の2試合連続本塁打を含む14安打の猛攻で、3年ぶりの準決勝進出。呉は先発石野が好調の崇徳打線相手に要所を締め、打線も14安打を放ってコールド勝ち。祇園北は広島工大に初回2点先取されたが、中盤に勝ち越し、競り勝った。準々決勝の残り1試合は28日に行われる。

     ◇

 6点を追う五回、1死二塁。「前がつないでくれた。自分も絶対つなぐ」。瀬戸内の遊撃手、新保(しんぽ)茉良(まお)君(3年)は強い思いで打席に立った。3球目を中前にはじき返した。ベンチから歓声があがり、スタンドがわいた。この安打が反撃の糸口となり、仲間のバットで1点を返した。

 新保君は今大会、4回戦までの3試合で12打数6安打2打点の活躍を見せた。攻守の中心としてチームを支えた。原点は3年前、14歳の春にさかのぼる。

 「あの舞台に立ちたい」。新保君は甲子園のスタンドで目を輝かせた。グラウンドでは三つ上の兄、利於(りお)さん(20)が躍動していた。瀬戸内の主将として、選抜大会の開会式で選手宣誓の大役を担った兄の姿がまぶしく、誇りに思った。「同じユニホームを着て甲子園に出る」。目標ができた。

 この日、応援に駆けつけた兄からアドバイスをもらった。「まっすぐを積極的にねらえ」。守備でも強気だった。「自分のところに全部とんでこい」。兄と同じ遊撃手として、どんな球でもさばこうと誓った。

 だが、相手は今春の選抜大会に出場した広島新庄。簡単には打たせてくれず、新保君も安打は五回の1本にとどまった。守備でも打球の処理を誤り、今大会初めての失策がついた。

 試合後は、あふれる涙をこらえきれなかった。真っ先に口をついて出たのは、周囲への感謝の言葉だった。一番の理解者である兄と、苦楽をともにしたチームメートに対してだ。

 長谷川義法監督は「兄を目標にやっていた。誰よりも野球が好きで、ほっておいたらいつまでも練習する野球小僧だ」と話す。

 新保君は大学でも野球を続ける。「4年間頑張って、プロになりたい」。大学野球からプロを目指す兄とともに新たな夢を追う。(三宅梨紗子)

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