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強豪校、思わぬ形で夏が終わる 準々決勝直前 石川

2021年7月28日09時00分 朝日新聞デジタル

 45チームが参加した夏の石川大会は、小松大谷が36年ぶり2回目の優勝を決め、幕を閉じた。新型コロナウイルスとの戦い、名将の引退、大会屈指のスラッガーの活躍……。今年も様々なドラマが球場であった。

     ◇

 思わぬ形で、強豪校の夏が終わった。

 一昨年まで夏の石川大会を2連覇していた星稜が、準々決勝の前日に、野球部員に新型コロナウイルスの感染者が出たとして、不戦敗の決断を下した。

 「優勝を目指します」。6月下旬にあった石川大会の抽選会場で主将中田達也はそう語っていた。この夏も、2、3回戦は、1点差で勝ち上がる苦しい展開だったが、エース野口練が2試合で12回3分の1を投げて無失点と好投するなど、意地を見せて8強入りを決めていた。

 野球に一心不乱に打ち込む球児たちが、戦わずして夏を終える――。この夏、全国各地で同じことが起きた。改めて新型コロナ禍の理不尽さと、その中で、スポーツ大会を進めることの難しさを痛感した。

 準々決勝でその星稜と対戦するはずだった遊学館は、監督の山本雅弘(70)の勇退が決まった。

 2001年の創部と同時に監督に就任し、翌年の夏に甲子園8強入り。以来、同校を春夏通算7回、甲子園へと導いた名将だった。山本にとって最後の主将となる新保朋也は「監督と、星稜に勝ちを届けたい」とこの大会に強い決意を持って臨んでいた。だが、チームは準決勝の小松大谷戦で敗退。それでも、九回に1点差に詰め寄る適時打を放った姿が印象的だった。

 大会前の5月に学校の寮を中心とするクラスターに見舞われた日本航空石川は、春の県大会で5本塁打を放った中軸の内藤鵬を中心に、4試合で計7本塁打を放つなど、その圧倒的な打力で球場を沸かせた。

 今大会、最も白熱した戦いは、準決勝の日本航空石川―金沢戦だろう。5点をリードされていた九回表、主将平子真弘の適時三塁打などで逆転。すると、その裏に金沢がスクイズで追いつき、なおも走者一、二塁で、北戸丈博が勝ち越しサヨナラ打を放つ。激しい乱打戦は、文字どおり手に汗握る試合だった。

 今大会で唯一の延長戦を繰り広げたのは、3回戦の鵬学園―金沢商。春夏通じて金沢を11度、甲子園へと導いた浅井純哉が監督を務める鵬学園は延長十回、主将新村怜央のランニング本塁打で試合を決めた。

 ほかにも好投手が大会を盛り上げた。最速146キロで「今大会ナンバー1」の呼び声が高かった金沢龍谷の井上透摩は2試合を1人で投げきり、わずか2失点だった。2回戦では、津幡・森林秀匡と輪島・蔵口敦の両エースが投げ合う投手戦。森林が11、蔵口が13の三振を奪う力投を見せた。

 そんな大会で優勝を決めた小松大谷。エース北方慈也と吉田佑久らの継投で、5試合を戦った。1試合の最多失点は3。打線も1試合平均11安打と安定し、王者らしい戦いぶりを見せた。

 敗れた44チームの思いを背負って、いざ甲子園へ向かう。

(敬称略)(小島弘之)

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