智弁和歌山が4大会連続の優勝 イチローさん直伝の秘策走塁で追加点
(27日、高校野球和歌山大会決勝 智弁和歌山4-1市和歌山)
ライバルとの大一番。智弁和歌山はひそかに用意していたビッグプレーで決定的な1点を奪った。
2点リードの八回2死一、二塁。大仲勝海の打球は三遊間よりのゴロに。一塁走者の宮坂厚希は、遊撃手が封殺を狙って二塁へ送球することを見越して二塁に滑り込まず、ベースを蹴って三塁へ向かった。判定は間一髪でセーフ(記録は野選)に。宮坂が挟まれる間に二塁走者が生還し4点目を加えた。
この走塁。実は昨年12月に臨時コーチとして智弁和歌山にやってきた元大リーガーのイチローさんに教わったもの。「駆け抜けた方が速い」とのイチローさんの理論に「目からうろこだった」と中谷仁監督。準備してきた秘策を成功させた宮坂は「大きくリードを取って、狙い通り。大きな1点」と誇らしげだった。(山口裕起)