好投手vs強力打線 高校野球新潟大会、きょう決勝
2021年7月27日09時00分 朝日新聞デジタル
第103回全国高校野球選手権新潟大会の決勝が27日午前10時から、ハードオフ・エコスタジアム新潟である。第1シードで初優勝をめざす新潟産大付と、ノーシードから勝ち上がり11度目の優勝を狙う日本文理が甲子園出場をかけて戦う。大会屈指の好投手、新潟産大付の西村駿杜(3年)を日本文理の強力打線が打ち崩せるかが注目だ。
新潟産大付は、ここまで5試合で失点3、守りは堅い。エース西村は、準決勝では強力打線の開志学園に三塁を踏ませない好投で8回を零封。3試合で計14回を投げ無失点を続ける。3試合を先発した左腕仙田裕汰(同)も防御率1・40と安定感がある。
打線は上位が好調。2番関山柊汰(同)は打率6割超、3番五十嵐(いからし)魁(同)は7打点。準決勝では序盤の集中打で試合の主導権を握った。守り勝つ野球で柏崎勢初となる夏の甲子園出場を目指す。
日本文理は、5試合で57安打、うち5本塁打を含む長打は4割超を占める。新発田中央、帝京長岡、新潟明訓などの好投手を打ち崩し、激戦区を勝ち上がった。
投打の中心は2年生エースの田中晴也。140キロ超の速球を武器に関根学園との準々決勝で延長十回を完投、打っては準決勝で2本塁打を放った。他にも打率5割弱の1番土野(はの)奏(3年)、長打力のある4番渡辺暁仁(あきと、同)、5番岩田大澄(だいと、同)ら好打者がそろう。投手陣も準決勝で146キロを記録した1年高橋史佳(ふみか)らも控える。中止の前回大会を挟み、2大会連続11回目の甲子園出場を狙う。(小川聡仁)