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京都大会の最注目右腕 乙訓エース、北見選手の夏終わる

2021年7月27日06時50分 朝日新聞デジタル

 (26日、高校野球京都大会 京都外大西4-1乙訓)

 今大会最注目右腕が、グラウンドを去った。

 2点差で迎えた九回表、乙訓の主戦、北見隆侑(りゅうすけ)君は先頭打者の安打と犠打で、1死二塁のピンチを背負った。「ここで1点を取られたら、一気に苦しくなる。詰まらせて打ち取ろう」

 2球目。内角に直球を投げ込んだ。狙い通り詰まらせたが、打球はふらふらと左翼手の前に上がった。「頼む。捕ってくれ」。本塁カバーに走りながら打球を見つめる。ボールは左翼手の前で弾んだ。二塁走者が生還し、目の前でガッツポーズ。北見君は小走りでマウンドに戻った。

 3回戦、準々決勝と完投した北見君はこの日、ベンチスタートだった。先発は、調子が良かった石田連己(れんき)君。だが、京都外大西の西村瑠伊斗(るいと)君に2打席連続本塁打を浴び序盤に3失点。石田君は、苦しい投球が続いていた。

 「ベンチも入れて全員野球で勝つのが乙訓のスタイル」と北見君は言う。四回2死二塁のピンチでは、自ら伝令に走り、「守ってくれるから、落ち着け」と石田君に声をかけた。

 石田君に代わりマウンドへ上がった六回、先頭打者は、2打席連続本塁打の西村君。「ここから自分が流れを持ってくる」。二塁ゴロに打ち取り波に乗った。八回まで、3イニングを被安打1と危なげない投球だった。だが、バットを短く持ち、直球なら、多少のボール球でも狙ってくる京都外大西打線の粘りに、最後は屈した。

 九回裏、逆転を信じてベンチで声を出し続けるも、最後は併殺で試合終了。北見君はうつむいたまま、列に向かった。「チームの力が出せずに終わってしまった試合だった。甲子園を目指していたのに、ここで負けてしまって今はただ悔しい」。その目には涙が浮かんでいた。(吉村駿)

     ◇

 京都外大西が、西村瑠伊斗(るいと)君の2打席連続本塁打で、10年遠ざかっていた決勝への扉をこじ開けた。

 一回の第1打席。フルカウントになり、直球に絞った。西村君は、「ヒットでいいとコンパクトに当てたら、勝手に上がって飛んでってくれた」。右翼席に打ち込み、先制した。

 同点で迎えた三回2死一塁、初球の直球はボール。「次はスライダーだ」と、甘く入ってきた2球目をすくう。打球はバックスクリーンまで伸び、決勝2点本塁打となった。

 昨秋の府大会は京都国際に0―11でコールド負け。春も初戦にコールドで敗れた。花井慧汰主将は準々決勝後、「一番下からどれだけはい上がれるか。死にものぐるいでぶつかってきた」と話していた。この日一回に急きょ救援し、1死満塁を抑えたワトリー・ジャイヤー君は「泥臭さと精神力はどこにも負けない」と胸を張る。4強で唯一1回戦から6試合を勝ち抜き、11年ぶりの甲子園まであと1勝。「久々の決勝、わくわくしています」。上羽功晃監督の口調に自信がにじんだ。(大野宏)

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