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高校野球福島大会、12日間の熱戦を振り返る

2021年7月27日09時00分 朝日新聞デジタル

 敗者から勝者へ。球児たちが2年ぶりに夏の甲子園をめざし戦った福島大会は、敗れたチームから勝ったチームへと思いが次々と引き継がれた。スコアブックには残らないエピソードとともに12日間の熱戦を振り返った。

 ヨーク開成山で15日にあった須賀川と日大東北の3回戦。来春の統合を控え、今大会が最後の夏となる須賀川のエース樽川茉広(まひろ、3年)は失点を重ねても笑顔を絶やさなかった。だが、121球目を日大東北のエース吉田達也(同)に右翼場外へと運ばれ、0対8のコールド負けが決まると、マウンドで涙があふれ、グラブで顔を覆った。

 試合終了後の整列。樽川は吉田から「ナイスボール」と声を掛けられた。樽川は「ナイスバッチ。絶対に甲子園に行ってくれ」と返し、吉田も「絶対に行く」と応じた。2人に面識はなかったが、互いに背番号は1。最後まで力を振り絞って戦ったからこそ、声を掛け合えたと、樽川は感じた。

 高校野球史上最長に並ぶ14大会連続の全国選手権出場をめざしていた聖光学院は、準々決勝で光南のエース星勇志(同)の鋭いスライダーをとらえきれず、1対5で敗れた。聖光の斎藤智也監督は試合後の報道陣の取材を終え、星を見かけると「甲子園で投げるのにふさわしい投球だった。絶対に負けるなよ」と伝え、星は「ありがとうございます」と答えた。

 今大会は、元プロ野球選手の松井隆昌監督が率いる尚志が、第5シードで、昨夏の甲子園交流試合にも出場した磐城にサヨナラ勝ち。福島成蹊は初戦で第6シードの相馬東を破ると、神田圭汰と斎藤朱璃の3年生投手の二枚看板で、昨夏の独自大会を除き初の4強に進んだ。

 全67試合のうち、1点差で勝負が決まったのは15試合。最後まで目の離せない好ゲームが多く、2年ぶりに球場に詰めかけたファンを魅了したに違いない。敗れたチームの思いを託された光南と日大東北の決勝は、互いに一歩も譲らず、サヨナラで日大東北が2時間15分の熱戦を制した。

 73校68チームの代表となる日大東北の甲子園での健闘と、敗れたチームの選手の次のステージでの活躍に期待したい。(福地慶太郎)

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