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ピンチで旧友が打席…エースの勝負球選んだ 滝川二捕手

2021年7月26日14時21分

 (25日、高校野球兵庫大会 社5-0滝川二)

 均衡を破られて迎えた七回表、滝川二の先頭打者は、主将の前田大成君(3年)。「しっかり盛り返すぞ」。意気込んでバットを握った。

 外角低めのスライダーを振ると、弾んだ打球は遊撃手のグラブへ。それでも一塁ベースまで全力で駆け抜けた。セーフ。これで3打席連続の安打。反撃への強い思いを、主将の背中で示してみせた。

 その裏、大きなピンチが訪れた。2死二塁。捕手の前田君は、マウンドのエース加藤洸稀(こうき)君(3年)に駆け寄った。「打って返したる。ここは抑えてくれ」

 申告敬遠で一、二塁に。打席には、社(やしろ)の足立幸(ゆきと)君(3年)が入った。前田君にとって、中学時代、少年野球チームでバッテリーを組んだこともある旧友だ。

 2球目のサインは、インコースのストレート。加藤君が最も得意な球だった。

 「行かれたな」。打たれた瞬間に思った。打球は左翼スタンドへ。でも、サインに後悔はなかった。

 九回表の最後の打席では、足立君の投げ下ろす球をフルスイング。三飛に倒れたが、戦い抜いた。

 今大会5試合で、19打数15安打。主将としてプレーでチームを引っ張ろうと決心し、「狙い球を絞らずに来た球に食らいついた」。

 昨年の夏、大会を終えた前主将から「甲子園」「滝二の顔」と文字が入ったバッティンググローブを受け取った。滝川二の主将に代々引き継がれてきたもので、前田君は4代目。このグローブを着け、先輩の思いも背負って臨んだ試合では、必ず安打を放った。

 甲子園には届かなかった。試合後に整列したときに足立君に声をかけた。「絶対に次も勝てよ」。思いを託して、見送った。(井岡諒)

     ◇

 社のエース足立幸(ゆきと)君(3年)は、初回を意識して試合に臨んだ。

 滝川二は、春の県大会で7点を奪われて負けた相手。この試合も先発した足立君は初回、先頭打者にいきなり死球を与えてしまい、それ以降、甘いコースの球を次々と打たれてしまった苦い記憶がある。

 一回表、1死から2番打者に安打されたが、牽制(けんせい)で刺したことが「効いた」。外角中心に球を集め、三塁を踏ませなかった。

 打っては七回裏に3点本塁打。「あと二つ、しっかり勝ちきる」と気を引き締めていた。(大下美倫)

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